释义 |
[一]〘形シク〙[二]〘形ク〙うま・し【▽旨し┊▽甘し┊▽美し】一〘形シク〙満ち足りていて美しい、すばらしいと賛美する気持ちを表す。よい。すばらしい。「なんでふ心地すれば、かく物を思ひたるさまにて月を見給ふぞ、―・しき世に」〈竹取〉二〘形ク〙「うまい」の文語形。補説 一のシク活用の用例はごく少ないが、「うましくに」 「うましもの」など、終止形(シク活用では語幹の働きもする)に体言の直接ついた例もあるところから、上代にもシク活用の存在したことが知られる。ク活用が対象の状態を表現しているのに対し、シク活用のほうは対象に対する主観的な気持ちを表現している。 |