释义 |
う〘助動〙[○|○|う|(う)|○|○]《推量の助動詞「む」の音変化》現代語では、五段活用動詞、形容詞、形容動詞、助動詞「たい」 「ない」 「だ」 「です」 「ます」 「た」 「ようだ」 「そうだ」などの未然形に付く。1話し手の意志・決意を表す。「よし、君が来るまで待とう」「神崎かんざきの渡し守が秀句にすいた程に教へてやらう」〈虎明狂・薩摩守〉2相手に対する勧誘や婉曲えんきょくな命令の意を表す。「日が暮れないうちに帰ろう」 「そろそろ仕事にかかろうじゃないか」3話し手の推量・想像の意を表す。「この仕事がかたづくのは夕方になろう」「一段とよからう」〈虎明狂・仏師〉4当然・適当の意を表す。「必要の品なら注文してよかろう」5(接続助詞「と」 「が」などを伴って)仮定の意を表す。「だれがなんと言おうと気にしない」 「たいへんだろうが、がんばってくれ」6仮想の意を表す。「なろうことなら、私が身代わりになりたい」7実現の可能性がある意を表す。「足の遅い彼が一着になろうはずがない」→よう補説 「う」は中世前期「む」から転じて生じ、古くは「む」と同じく、すべての活用語の未然形に付いた。現代語では、3の場合、「今夜は雨が降るだろう(でしょう)」のように「だろう(でしょう)」を用いるのが普通で、他は「ましょう」の形か、改まった表現の中でしか用いられない。なお、連体形は、6・7のように形式名詞「こと」 「もの」 「はず」などに接する場合に限って用いられ、主観的な情意を表現する終止形に比し、客観性のある表現となる。 |