释义 |
[一]〘代〙[二]〘副〙[三]〘感〙己達せんと欲して人を達せしむ己に克ち礼に復る己に如かざる者を友とする勿れ己の欲せざるところは人に施す勿れ己を知りうる者は賢者なり己を責めて人を責めるな己を枉げる己を虚しゅうするおの‐れ【己】アクセント おのれ○ 《「れ」は「われ」 「たれ」などの「れ」と同じもの》一〘代〙1反射代名詞。その人、またはそのもの自身。自分。自分自身。「―を省みる」2二人称の人代名詞。目下に対して、または相手をののしっていう。おまえ。きさま。「―には関係ないことだ」3一人称の人代名詞。わたくし。卑下して用いることが多い。「風をいたみ岩打つ波の―のみくだけてものを思ふ頃かな」〈詞花・恋上〉二〘副〙自分自身で。ひとりでに。「松の木の―起きかへりて」〈源・末摘花〉三〘感〙激して発する語。やい。ちきしょう。「―、逃がしてなるものか」類語 (1)自ら・自分・自身・自己・我われ・自分自身・一身・本人・当人・当事者・当方・張本人/(2)貴方あなた・お宅・汝・貴方様・あんた・君・おまえ・貴様・てめえ・我・うぬ・そなた・お主・其方・そっち/(3)自ら・我が輩・吾人ごじん・余よ・某それがし・某なにがし・わたくし・わたし・あたくし・あたし・あたい・あっし・わし・わて・僕・俺・手前・小生・愚生・妾わらわ・あちき・うち・おいら・おら・こちら・こっち・こちとら・愚・拙者・身共・不肖・迂生うせい・我が身己おのれ達たっせんと欲ほっして人ひとを達たっせしむ《「論語」雍也ようやから》自分が目的を遂げようと思うときは、まず人を助けて目的を遂げさせる。仁ある者は事を行うのに自他の区別をしないことをいう。己おのれに克かち礼れいに復かえる《「論語」顔淵から》私欲を抑え、人間の踏むべき礼に従って行動する。己おのれに如しかざる者ものを友ともとする勿なかれ《「論語」学而から》善を求め道を修め、みずからを向上させるためには、自分より劣る者と交わってはならない。己おのれの欲ほっせざるところは人ひとに施ほどこす勿なかれ《「論語」顔淵などから》自分が好まないことを他人に無理じいしてはならない。己おのれを知しりうる者ものは賢者けんじゃなり自己を知る者こそ賢い。英国の詩人G=チョーサーの処世訓。己おのれを責せめて人ひとを責せめるな《「東照公遺訓」から》自分の責任でさせたことを、他人のせいにするな。己おのれを枉ま・げる《「孟子」万章上から》自分の信念をまげる。節せつをまげる。「―・げないで生きる」己おのれを虚むなしゅう◦する《「漢書」五行志上から》私情を捨てて謙虚で素直な気持ちになる。「―◦して人の意見に耳を傾ける」 |