释义 |
面置く面も振らず面を冒す面を起こす面を輝かせる面を曝す面を伏す面を向かうおも‐て【面】アクセント おもて↓{が} 《「おも(面)」に、方向・方面を表す「て」の付いたもの。正面のほう、の意》1顔面。顔。「―を赤らめる」 「―を伏せる」2仮面。めん。主として能・狂言に用いるものにいう。3物の表面。外面。「池の―」4面目。体面。「いづこを―にかはまたも見え奉らむ」〈源・賢木〉類語 顔面・面めん・面つら・フェース・顔面おもて置お・く顔向けをする。多く「面置かむ方かたなし」の形で、恥ずかしくて顔向けができない意に用いる。「―・かむ方なくぞおぼえ給ふや」〈源・真木柱〉面おもても振ふらずわき目も振らず。まっしぐらに。「―戦ひけるが、大敵凌しのぐに叶かなはねば」〈太平記・八〉面おもてを冒おか・す目上の人の気持ちに逆らうのを恐れずにいさめる。「―・して苦言を呈する」面おもてを起おこ・す面目をほどこす。名誉をあげる。「よき女子むすめごは、親の面をも起こすものにはあらずや」〈宇津保・国譲中〉面おもてを輝かがやか◦せる喜び・興味・希望の思いがあふれて、生き生きとした表情を示す。「吉報に―◦せる」面おもてを曝さら・す1人前に顔を現す。「報道陣に―・す」2人前で恥をかく。「かやうに―・す事、前世のむくひといひながら」〈謡・千手〉面おもてを伏ふ・す面目を失う。名誉を傷つける。「亡き親の―・せ、影を恥づかしむるたぐひ」〈源・若菜上〉面おもてを向むか・う1顔を向ける。対面する。「是を射そんずる物ならば、弓きりをり自害して、人に二たび―・ふべからず」〈平家・一一〉2まともに立ち向かう。正面から敵対する。「十万余騎にて都を立ちし事柄は、なに―・ふべしとも見えざりしに」〈平家・七〉 |