释义 |
[一]〘名〙[二]〘接尾〙風枝を鳴らさず風薫る風が吹けば桶屋が儲かる風冴ゆ風に櫛り雨に沐う風に順いて呼ぶ風に付く風に靡く草風に柳風の吹き回し風の吹くまま気の向くまま風の前の塵風破窓を射る風邪は百病の長風は吹けども山は動かず風邪は万病の元風光る風を切る風を食らう風を吸い露を飲む風邪を引く風を吹かすかぜ【風】アクセント かぜ○ /【複】~↓かぜ一〘名〙1空気のほぼ水平方向の運動。風向と風速で動きを表す。山谷風・海陸風のような小規模のものから、中規模の季節風、大規模な偏西風・貿易風などがある。「―が吹く」 「涼しい―に当たる」 「テントが―をはらむ」2その身に感じられる人々のようす。また、世の中の動きやありさま。「浮世の―は冷たい」 「娑婆しゃばの―」 「野党に―が吹く」3寄席芸人用語で、扇子のこと。4(多く「風邪」と書く)鼻・のど・気管などのカタル性炎症。くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・のどの痛み・咳せき・痰たんや発熱・頭痛・倦怠感けんたいかんなどの症状がみられ、かぜ症候群ともいう。感冒。ふうじゃ。「―をひく」 季冬 「縁談や巷ちまたに―の猛たけりつつ/草田男」5風習。習わし。「久方の月の桂も折るばかり家の―をも吹かせてしかな」〈拾遺・雑上〉二〘接尾〙名詞に付いて、そぶり、ようす、わざとらしい態度などの意を表す。「先輩―を吹かす」 「臆病―に吹かれる」補説 書名別項。→風類語 (1)雨風・波風・風浪・風雪・風雨・無風・微風・そよ風・軟風・強風・突風・烈風・疾風・はやて・大風・颶風・暴風・爆風・ストーム・台風・ハリケーン・サイクロン・神風・砂嵐・つむじ風・旋風・竜巻・トルネード・追い風・順風・向かい風・逆風・横風・朝風・夕風・夜風・春一番・春風しゅんぷう・春風はるかぜ・花嵐・薫風・風薫る・緑風・やませ・涼風すずかぜ・涼風りょうふう・秋風・野分き・木枯らし・空風・寒風・季節風・モンスーン・貿易風・東風ひがしかぜ・東風こち・西風・偏西風・南風みなみかぜ・南風はえ・凱風・北風・朔風・松風まつかぜ・松風しょうふう・山風・山颪・颪・谷風・川風・浜風・潮風・海風・陸風・熱風・温風・冷風/(4)感冒・流行性感冒・インフルエンザ/(5)風風かぜ枝えだを鳴ならさず《「論衡」是応から》世の中が静かに治まっていて、太平なさま。風かぜ薫かお・る初夏、風が若葉の上を渡ってさわやかに吹く。「―・る五月」 季夏 「―・る羽織は襟えりもつくろはず/芭蕉」類語 風・春一番・春風しゅんぷう・春風はるかぜ・花嵐・薫風・緑風・やませ・涼風すずかぜ・涼風りょうふう・秋風・野分き・木枯らし・空風・寒風・季節風・モンスーン・貿易風・東風ひがしかぜ・東風こち・西風・偏西風・南風みなみかぜ・南風はえ・凱風・北風・朔風・雨風・波風・風浪・風雪・風雨・無風・微風・そよ風・軟風・強風・突風・烈風・疾風・はやて・大風・颶風・暴風・爆風・ストーム・台風・ハリケーン・サイクロン・神風・砂嵐・つむじ風・旋風・竜巻・トルネード・追い風・順風・向かい風・逆風・横風・朝風・夕風・夜風・松風まつかぜ・松風しょうふう・山風・山颪・颪・谷風・川風・浜風・潮風・海風・陸風・熱風・温風・冷風風かぜが吹ふけば桶屋おけやが儲もうかる意外なところに影響が出ること、また、あてにならない期待をすることのたとえ。風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。猫が減るとねずみが増え、ねずみが桶をかじるから桶屋がもうかって喜ぶということ。大風が吹けば桶屋が喜ぶ。風かぜ冴さ・ゆ風が、冷たく身に染み通るように吹く。 季冬 「さざ浪や志賀の唐崎―・えて比良ひらの高嶺にあられ降るなり」〈新古今・冬〉風かぜに櫛くしけずり雨あめに沐かみあらう《「魏志」鮑勛伝から》「櫛風沐雨しっぷうもくう」に同じ。風かぜに順したがいて呼よぶ《「荀子」勧学から》風上から風下に向かって呼べば声がよく届くように、勢いに乗じて事を行えば成功しやすいというたとえ。風かぜに付つ・く1(「付く」が四段活用の場合)風に乗る。「琴きんの声―・きてはるかに聞こゆるに」〈源・須磨〉2(「付く」が下二段活用の場合)風に託する。「―・けて知らぬ国に吹き寄せられて」〈竹取〉風かぜに靡なびく草くさ《「論語」顔淵から》権力者のいうがままになる人民、または、徳の高い人に服従する小人しょうじんをたとえた言葉。風かぜに柳やなぎ柳が風になびくように、相手を適当にあしらって、逆らわないようす。→柳に風風かぜの吹ふき回まわしその時々の模様しだいで一定しないことにいう。その時々の加減。「どういう―か今日はいやに親切だ」風かぜの吹ふくまま気きの向むくまま方針を決めずに、その時の状況や気分しだいで物事を行うようす。類語 ケセラセラ・運任せ・風任せ・天道任せ・成り行き任せ・人任せ・イージーゴーイング・プラス思考・楽観的・楽天的・行き当たりばったり・出たとこ勝負・明日は明日の風が吹く・運を天に任せる・便便だらり・便便・のんべんだらり・ずぼら・ものぐさ・ぐうたら・だらしない・しだらない・ぬらりくらり・のらりくらり・ぬらくら・のらくら・だらだら・ちゃらんぽらん・無精・ルーズ・ぶらぶら・ごろごろ・ちんたら・無気力・だらける・のほほん・風太郎ぷうたろう・その日暮らし・ふしだら・自堕落・ずるける・怠ける・手を抜く・手抜き・骨惜しみ・のろのろ・もたもた・ぐずぐず・投げ遣り・レイジー・怠慢・怠惰・無為・拱手きょうしゅ・横着・怠る・サボる・イージー・イージーゴーイング・油を売る・まったり・漫然・たるむ・ぬるま湯・ぬるま湯につかる風かぜの前まえの塵ちり物事のはかないこと、または、危険が迫っていることのたとえ。風前の塵。風かぜ破窓はそうを射いる《杜荀鶴「旅中臥病詩」から》破れた窓から風が吹き込むような、貧しいわび住まいのさま。類語 食うや食わず・手鍋を提げる・借金を質に置く・火が降る・提灯程の火が降る・火を吹く力も無い・貧に迫る・貧乏の花盛り・紙子四十八枚・赤貧洗うが如し・釜中ふちゅう魚うおを生しょうず風邪かぜは百病ひゃくびょうの長ちょう「風邪は万病の元」に同じ。かぜはひゃくびょうのおさ。風かぜは吹ふけども山やまは動うごかず周囲の混乱の中で、落ち着いて少しも動じないことのたとえ。風邪かぜは万病まんびょうの元もと風邪はあらゆる病気を引き起こす原因になるから、用心が必要であるということ。たかが風邪と甘く考えないように戒める言葉。風邪は百病の長。風かぜ光ひか・る春の日の光が照る中を、そよ風が吹き渡る。 季春 「装束をつけて端居はしゐや―・る/虚子」風かぜを切き・る勢いよく進む。また、勢いよく回転する。「―・って走る」→肩で風を切る風かぜを食くら・う事態を察知する。感づいて、あわてて逃げる。「―・って逃げる」風かぜを吸すい露つゆを飲のむ《「荘子」逍遥遊から》穀物などを食べない、仙人の生活をいう。風邪かぜを引ひ・く1風邪にかかる。2薬や食品などが、空気や湿気に触れて変質する。また、鮮度が落ちる。「湿布薬が―・く」 「海苔が―・く」風かぜを吹ふか・す⇒吹かす3 |