释义 |
勝って兜の緒を締めよ勝つは己に克つより大なるはなし勝てば官軍負ければ賊軍か・つ【勝つ┊▽克つ┊×贏つ】アクセント か↓つ 〘動タ五(四)〙1戦ったり競い合ったりした結果、相手より優位な立場を占める。競争相手を負かす。勝利を得る。「喧嘩けんかに―・つ」 「販売競争に―・つ」 「ストレートで―・つ」⇔負ける。2比べてみて、相手よりまさる。「学力では彼のほうが―・っている」⇔負ける。3利益を得る。もうける。「ばくちで―・った金」⇔負ける。4全体の中で、その要素・傾向が他より強く認められる。まさっている。「赤みの―・った色」 「理性の―・った人」5仕事・責任などが、その人の力量を超えている。「その仕事は私には荷が―・っている」6(克つ)そうしたい欲求などを、努力して抑える。また、努力して困難な状態を切り抜ける。うちかつ。「誘惑に―・つ」 「己に―・つ」 「難病に―・つ」⇔負ける。可能 かてる下接句 碁に負けたら将棋に勝て・小舟に荷が勝つ・天定まって亦また能よく人に勝つ・年には勝てない・泣く子と地頭には勝てぬ・荷が勝つ・人衆おおければ天に勝つ類語 打ち勝つ・競り勝つ・打ちのめす・打倒・勝利・戦勝・凱旋・制覇・凱歌を揚げる・軍配を上げる勝かって兜かぶとの緒おを締しめよ敵に勝っても油断しないで、心を引き締めよ、というたとえ。勝かつは己おのれに克かつより大だいなるはなし勝つことで、最もたいへんなのは、おのれの気持ちに勝つことである。プラトンの言葉。勝かてば官軍かんぐん負まければ賊軍ぞくぐん戦いに勝ったほうが正義になり、負けたほうが不義となる。道理はどうあれ強い者が正義者となるというたとえ。勝てば官軍。 |