释义 |
紙子着て川へ嵌まる紙子四十八枚かみ‐こ【紙子┊紙▽衣】アクセント かみこ○ 1紙子紙かみこがみで作った衣服。律宗の僧が用いはじめ、のち一般に使用。軽くて保温性にすぐれ、胴着や袖なし羽織を作ることが多い。近世以降、安価なところから貧しい人々の間で用いられた。かみぎぬ。 季冬 「繕うて古き―を愛すかな/虚子」2みすぼらしい姿、惨めな境遇の形容。「生れて始めて、―になった大尽の無念さを」〈花袋・名張少女〉紙子かみこ着きて川かわへ嵌はま・る無謀なことをして、自ら破滅を招くことのたとえ。類語 飛んで火に入る夏の虫・愚人は夏の虫・墓穴ぼけつを掘る・自ら墓穴を掘る・雪仏の水遊び紙子かみこ四十八枚しじゅうはちまい《紙子が4四8八枚の紙で仕立てられることから》貧しさをいう言葉。「身上は―ばらばらとなって」〈浮・織留・四〉類語 食うや食わず・手鍋を提げる・借金を質に置く・火が降る・提灯程の火が降る・火を吹く力も無い・貧に迫る・貧乏の花盛り・赤貧洗うが如し・風破窓はそうを射る・釜中ふちゅう魚うおを生しょうず |