释义 |
がに〘接助〙1《上代語》動詞や完了の助動詞「ぬ」の終止形に付く。「がに」に上接する動詞の表す意が、今にも実現したり行われたりする状態や程度であることを表す。…しそうに。…するほどに。…するかのように。「わがやどの夕影草の白露の消けぬ―もとな思ほゆるかも」〈万・五九四〉2動詞の連体形に付く。願望・命令・意志などの表現を受けて、目的・理由を表す。…するように。…するために。「おもしろき野をばな焼きそ古草に新草にひくさまじり生おひは生ふる―」〈万・三四五二〉「桜花散りかひ曇れ老いらくの来むといふなる道まがふ―」〈古今・賀〉補説 2の場合、「がね一」の東国方言といわれ、中古では主として和歌に用いられる。 |