释义 |
くまざわ‐てんのう【熊沢天皇】〔くまざはテンワウ〕昭和2二0〇年代に、南朝系の皇統を継ぐと自称した熊沢寛道ひろみちのこと。大正時代から、自らを後亀山天皇の末裔と称していたが、第二次大戦後にその主張がGHQや米誌の目に留まり、注目を集めた。後に、昭和天皇の退位を求める裁判を起こしたが棄却された。→南北朝正閏論補説 南北両朝は1一3三9九2二年に北朝の優位で合一し、以降の天皇家は北朝の系統。第二次大戦前には南朝正統論が国によって認められたが、これは両朝並立の約6六0〇年間の正統が南朝だったとするもので、合一後の北朝系の皇統を否定していない。また、後亀山天皇と熊沢を結ぶとされる系統は、一般には信憑性が疑われている。 |