释义 |
[一][二]雲衝く雲となり雨となる雲に梯雲に汁雲に臥す雲は竜に従い風は虎に従う雲一つない雲無心にして岫を出ず雲を霞と雲を掴む雲を衝く雲を遏むくも【雲】アクセント く↓も /【複】□□ぐも○、~ぐ↓も一1空気中の水分が凝結して、微細な水滴や氷晶の群れとなり、空中に浮かんでいるもの。高度や形状によって種類を分ける。→雲級2㋐確かでない形・行動・所在などのたとえ。→雲を掴つかむ㋑きわめて高い所や遠い場所、また、そうした地位・身分のたとえ。「―の上の人」㋒一面にたなびいたり、広がってかすんだりしているもののたとえ。「花の―」㋓すっきりしない気持ち・表情などのたとえ。「身をさらぬ心の月に―はれていつかまことのかげも見るべき」〈新後撰・釈教〉㋔火葬の煙のたとえ。「あはれ君いかなる野辺の煙にて空しき空の―となりけむ」〈新古今・哀傷〉3紋所の名。浮雲をかたどったもの。二日本の新劇の劇団。主宰は劇作家・評論家の福田恆存。昭和3三8八年(1一9九6六3三)、文学座を集団脱退した芥川比呂志ら約3三0〇名の劇団員が現代演劇協会を設立し、その附属劇団として同時に創設された。同年3三月、福田の翻訳・演出によるシェークスピア「真夏の夜の夢」の公演で旗上げ。昭和5五1一年(1一9九7七6六)解散。正称は劇団雲。補説 書名別項。→雲類語 (1)霧・霞・靄・ガス・スモッグ・光化学スモッグ・朝靄・夕靄・夕煙・白雲はくうん・白雲しらくも・青雲・紫雲・茜雲・黒雲・暗雲・彩雲・浮き雲・千切れ雲・片雲・横雲・棚雲・豊旗雲・笠雲・飛行機雲・巻雲・巻積雲・巻層雲・高積雲・高層雲・乱層雲・層積雲・層雲・積雲・積乱雲・筋雲・鰯雲・鯖雲・鱗雲・薄雲・羊雲・群雲・朧雲・乱雲・雨雲・雪雲・曇り雲・霧雲・積み雲・綿雲・入道雲・雲の峰・かなとこ雲・雷雲・夕立雲・夏雲・雲脚・雲行き・雲海・雲形・雲量 雲の紋所の一つ「雨雲」 雲の紋所の一つ「月に雲」雲くも衝つ・く「雲を衝く」に同じ。雲くもとなり雨あめとな・る1時によって変化し、どちらとも定まらないことをいう。2消えやすいことをいう。消えてなくなってしまう。「―・りてやたつた姫秋の紅葉の色を染むらん」〈続古今・秋下〉3《宋玉「高唐賦」から》男女、または衆道しゅどうの契りのこまやかなことにいう。「―・るてふなかぞらの夢にも見えよよるならずとも」〈新勅撰・恋三〉雲くもに梯かけはしかなえられない高望み。達しがたい望みのたとえ。雲くもに汁しる雨ごいをすると、雲が雨気を帯びること。事態が好転してくることのたとえ。雲くもに臥ふ・す雲がかかる奥深い山の中で生活する。「―・す峰の庵の柴の戸を人は音せで叩く松風」〈玉葉集三〉雲くもは竜りゅうに従したがい風かぜは虎とらに従したがう《「易経」乾卦から》相似た性質を持った者どうしが互いに求め合う。りっぱな君主のもとにはすぐれた臣下が現れるということのたとえ。雲くも一ひとつないアクセント く↓も△ひと↓つ△な↓い 空がすっかり晴れて、たいへん天気がよいことのたとえ。雲くも無心むしんにして岫しゅうを出いず《陶淵明「帰去来辞」から。「岫」は山の洞穴の意》何事にも束縛されず、自然に従って悠々と生活することのたとえ。雲くもを霞かすみと一目散に走って行方をくらますさま。「―逃げ去る」類語 すたこら・すたすた・すたこらさっさ・足早・一散・一目散雲くもを掴つか・む物事が漠然としていて、とらえどころがないさまにいう。「―・むような話」類語 不詳・未詳・藪の中・掴み所が無い・不確か・なんとなく・なんだか・そこはかとない・ほんのり・なんとはなし・どことなく・それとなしに・心なし・なにかしら・思いなしか・ほのか・ぼけっと・朦朧もうろう・ぼやける・もやもや・曖昧・曖昧模糊・模糊・ファジー・茫乎ぼうこ・ぼうっと・茫茫ぼうぼう・漠漠・不明瞭・茫漠ぼうばく雲くもを衝つ・く身長が非常に高いことのたとえ。雲衝く。「―・くばかりの大男」補説 「雲をつつく」とするのは誤り。雲くもを遏とど・む《「列子」湯問から》空行く雲を止めるほど、楽曲や歌声がすぐれていることをいう。 |