释义 |
気色悪し気色あり気色覚ゆ気色賜るけ‐しき【気色】アクセント け↓しき 1物事のようす。自然界のありさま。「寺の内なかの―は違ったものだと思ったよ」〈藤村・破戒〉2何かをしようとする、また、何かが起ころうとする、きざし。けはい。「居座って、帰る―も見えない」3表情や態度に現れた心のようす。顔色。「物思う―」 「―をうかがう」4それとなく示される内意。意向。「春宮とうぐうよりも御―あるを」〈源・桐壺〉5わずかに感じられるようす。ほんの少し。「―にても漏り聞かせ給ふことあらば」〈源・若菜下〉6上位者の受け。おぼえ。「御―よきぬし侍りけり」〈著聞集・一六〉気色けしき悪あ・し機嫌が悪い。「大将の事につきてこそ、たびたび―・しうくるしけれ」〈宇津保・楼上上〉気色けしきあ・り1一風変わっていて趣がある。「式部が所にぞ、―・ることはあらむ」〈源・帚木〉2普通でない。あやしげである。「これは盗人の家なり、あるじの女、―・る事をしてなむありける」〈更級〉気色けしき覚おぼ・ゆ1趣があると感じる。「言葉のほかに、あはれに―・ゆるはなし」〈徒然・一四〉2気味悪く感じる。いやな気がする。「かく人がちなるにだに、―・ゆ」〈大鏡・道長上〉気色けしき賜たまわ・る相手の意向を伺う。意中をうけたまわる。「摂政殿、御―・りて、まづこの女御、后に据ゑ奉らむの騒ぎを」〈栄花・さまざまの喜び〉 |