释义 |
怪しうはあらずけしゅう【▽怪しう┊▽異しう】〔けしう〕〘副〙《形容詞「け(怪)し」の連用形「けしく」のウ音便形から》1程度のはなはだしいさま。非常に。「―つつましきことなれど」〈かげろふ・下〉2(あとに打消しの語を伴って用いる)たいして。それほど。「―心置くべきことも覚えぬを、何によりてかからむ」〈伊勢・二一〉怪けしうはあら◦ず1容姿や気だてがそれほど悪くない。たいして劣っていない。「―◦ず、かたち心ばせなど侍るなり」〈源・若紫〉2芸などがつたなくない。「―◦ずなりゆくは、このわたりにておのづから物にあはするなりけり」〈源・紅梅〉3容態が悪くない。「ここには、―◦ず見え給ふを」〈源・若菜下〉4差し支えはない。「彼搦からめよと、―◦じ、と云ひて、皆ながら走り懸りて」〈今昔・二三・一六〉 |