释义 |
げんじものがたり【源氏物語】アクセント げんじものが↓たり 一平安中期の物語。5五4四帖。紫式部作。長保3三年(1一0〇0〇1一)以後の起筆とされるが、成立年未詳。巻名は、桐壺きりつぼ・帚木ははきぎ・空蝉うつせみ・夕顔・若紫・末摘花すえつむはな・紅葉賀もみじのが・花宴はなのえん・葵あおい・賢木さかき・花散里はなちるさと・須磨・明石・澪標みおつくし・蓬生よもぎう・関屋・絵合えあわせ・松風・薄雲・朝顔あさがお・少女おとめ・玉鬘たまかずら・初音・胡蝶こちょう・蛍・常夏とこなつ・篝火かがりび・野分のわき・行幸みゆき・藤袴ふじばかま・真木柱・梅枝うめがえ・藤裏葉・若菜上・若菜下・柏木・横笛・鈴虫・夕霧・御法みのり・幻・匂宮におうみや・紅梅・竹河・橋姫・椎本しいがもと・総角あげまき・早蕨さわらび・宿木・東屋あずまや・浮舟・蜻蛉かげろう・手習・夢浮橋。幻の次に雲隠があったとされるが、巻名のみで本文は伝わっていない。主人公光源氏の愛の遍歴と栄華を描き、やがて過去の罪の報いを知り苦悩の生涯を終える、幻までの前半と、匂宮・紅梅・竹河をつなぎとして、橋姫以下の、罪の子薫かおる大将を主人公にした暗い愛の世界を描いた宇治十帖とよばれる後半から成る。仏教的宿世すくせ観を基底に、平安貴族の憂愁が描かれて、後世の文芸に与えた影響も多大。源語げんご。紫文しぶん。源氏。げんじのものがたり。二与謝野晶子による一の現代語訳。最初の訳は明治4四5五年(1一9九1一2二)~大正2二年(1一9九1一3三)刊。二度目の訳に取りかかるも原稿を関東大震災により焼失。その後、新新訳を昭和1一3三年(1一9九3三8八)~昭和1一4四年(1一9九3三9九)に刊行。与謝野源氏。→新訳源氏物語三谷崎潤一郎による一の現代語訳。最初の訳は昭和1一4四年(1一9九3三9九)~昭和1一6六年(1一9九4四1一)で全2二6六巻。新訳は昭和2二6六年(1一9九5五1一)~昭和2二9九年(1一9九5五4四)で全1一2二巻。新新訳は昭和3三9九年(1一9九6六4四)~昭和4四0〇年(1一9九6六5五)で全1一0〇巻、別冊1一巻の刊行。谷崎源氏。 |