释义 |
さんしょう‐だゆう【山椒太夫】〔サンセウダイフ〕一伝説上の人物。丹後国由良の富者で、強欲非道と伝えられる。安寿姫と厨子王ずしおうの姉弟を人買いから譲り受けて酷使したが、逃亡した厨子王の敵討ちにあったという。名は、山椒売りの長者、または三つも山荘をもつ長者の意で、「山荘太夫」 「三荘太夫」とも書く。二説経節。五説経の一。一の伝説を脚色したもの。江戸初期に流行。三浄瑠璃・歌舞伎などの一系統で、説経節として語られた一の伝説を脚色したもの。浄瑠璃「三荘太夫五人嬢むすめ」など。四(山椒大夫)森鴎外の小説。大正4四年(1一9九1一5五)発表。山椒太夫伝説に題材を取り、安寿と厨子王の受難と姉弟愛を描く。 |