释义 |
[一]〘副〙[二]〘感〙然あれど然あれば然云う然はあれどし‐か【▽然┊×爾】《指示代名詞「し」+接尾語「か」から》一〘副〙そのように。さように。「あいなかりける心くらべどもかな、我は―隔つる心もなかりき」〈源・夕顔〉「生あるもの、死の近き事を知らざる事、牛、既に―なり」〈徒然・九三〉二〘感〙肯定して相づちをうつときに用いる。そのとおり。そう。「―、まことに侍り」〈落窪・三〉然しかあれどそうではあるが。しかしながら。しかはあれど。しかあれども。しかれど。しかれども。「知れる人わづかに一人二人なりき。―、これかれ得たる所、得ぬ所、互ひになむある」〈古今・仮名序〉然しかあればそうであるから。そうだから。「―賢き輩はつひに賢き事もなし」〈宇治拾遺・一五〉然しか云い・う《「云爾」 「爾」を訓読みにした語》漢文風の文章の末尾に用い、上に述べたとおりであるという意を表す。「予の幸甚とする所なりと―」〈芥川・奉教人の死〉然しかはあれどそうではあるが。「年経ふれば齢は老いぬ―花をし見ればもの思ひもなし」〈古今・春上〉 |