释义 |
末四十より今の三十末通る末遂ぐ末の露本の雫すえ【末】〔すゑ〕アクセント すえ○ 1(本もとに対して)続いているものの先端の方。末端。「毛の―」2川下かわしも。下流。「山中の渓流の―である河は」〈大岡・野火〉3中央から離れた端の所。場末・野ずえ・末席など。「―の座」4本筋から隔たった物事。つまらないこと。「そんな細かいことは―の―だ」5物事の行われたのち。あげく。「ごたごたの―落ち着く」 「苦心の―完成した」6ある期間の終わりのほう。「今月の―」7一生の最後の時期。晩年。「人一代の―」8今からのち。行く末。将来。「―が思いやられる」9子孫。「源氏の―」10一番あとに生まれた子。末っ子。「―は女です」11仏教がおとろえ人心がすさみ、道徳も秩序も乱れ衰えた時代。末世まっせ。「世も―となる」12短歌の下しもの句。13(本もとに対して)後編。14神楽歌を奏するのに、神座に向かって右方の座席。また、そこにすわる奏者。15草木の伸びている先。こずえ、枝先など。「うぐひすの…紅梅の―にうち鳴きたるを」〈源・若菜上〉16山頂。山のいただき。「高山、短山ひきやまの―より」〈祝詞・六月晦大祓〉17江戸時代、将軍・大名などに仕えた女中。おすえ。18身分の低いもの。下等。下級。「―の傾城四人まゐりて」〈浮・一代男・八〉下接語 来こし方行く末・末の末・場末・本もと末・行く末(ずえ)末末・月末・野末・葉末・穂末類語 (1)先・先端・突端・頭あたま・末端・先っぽ・端・ヘッド・端はな・端っこ・突先とっさき・突端とっぱな・一端いったん/(6)終わり・しまい・最後・最終・ラスト・末尾・どん詰まり・結果/(8)将来・今後・未来・近未来・行く末・末末・前途・向後・自今・来たる・目先・行く先・行く手・行く行く・行方・先行き・先先・先・生い先・あと・のち・あとあと・のちのち・後年・他年・この後・これから・向こう末すえ四十しじゅうより今いまの三十さんじゅう⇒末始終より今の三十末すえ通とお・る最後まで一貫する。また、最後まで行い、目的が達する。「末も通らぬ青道心あをだうしん、御諚ぢゃうを耳にな入れそ」〈義経記・四〉末すえ遂と・ぐ最後まで全うする。特に、相愛の仲を最後まで保ち続ける。「―・げられぬ恋ならば、最初しょてから結ばであるべきものを」〈人・英対暖語・四〉末すえの露つゆ本もとの雫しずく《葉末の露も、根元から落ちるしずくも、あと先はあれ必ず消えるところから》人の命には長短の差こそあっても、いつかは必ず死ぬということ。人の命のはかなさのたとえ。 |