释义 |
其処となし其処とも知らず其処に山があるから其処へ持って来て其処へ行くとそ‐こ【×其▽処┊×其▽所】アクセント そこ○ 〘代〙1中称の指示代名詞。聞き手に近い場所、また、聞き手と話し手の双方が承知している場所・事柄をさす。㋐その場所。「―にある袋」㋑その点。その事。「―がむずかしいところだ」㋒その局面。「―でベルが鳴った」㋓その程度。それほど。「―まで言うなら仕方がない」㋔あなたのところ。「―にこそ多くつどへ給ふらめ」〈源・帚木〉2二人称の人代名詞。おまえ。そなた。「―は今年何歳になりおる」〈魯庵・社会百面相〉3不定称の指示代名詞。漠然とある場所をさす語。どこ。どこそこ。「思ふどち春の山辺にうちむれて―ともいはぬ旅寝してしか」〈古今・春下〉類語 そこら・そこいら・そんじょそこら・そちら・そっち其処そことな・しどこと特定するわけでなく、全体にわたっている。一帯にわたっている。「―・く山路は雪にうづもれて名を頼みこし白川の関」〈夫木・二一〉其処そことも知しら◦ずどこをどうということもなく。どこともわからない。「思ふどち―◦ず行き暮れぬ花の宿かせ野辺のうぐひす」〈新古今・春上〉其処そこに山やまがあるから⇒山が其処にあるから其処そこへ持もって来きてさらに加えて。そのうえ。「雨がやまなかった。―風がひどく吹き出した」其処そこへ行ゆくとそういう点からいうと。その点に関しては。「宮仕えは窮屈だ。―自営業は気楽だ」 |