释义 |
[一]〘代〙[二]〘感〙[三]〘接〙其れかあらぬか其れから其れと其れから其れへと其れから其れまでそれ来たそれ御覧其れというのも其れにつけても其れにとりて其れに引き替えて其れにも拘わらず其れはさておき其れはそうと其れは其れとして其れはともあれ其れはないそれ見たことかそれ見ろ其れもそうだ其れも其のはずそれ【×其れ】アクセント 一それ○ /二三そ↓れ 一〘代〙1中称の指示代名詞。㋐聞き手が持っている物、または、聞き手のそばにある物をさす。そのもの。「ちょっと―を見せてください」㋑聞き手がいま話題にしたばかりの事物などをさす。そのこと。そのもの。「―はいつの話ですか」 「ああ、―ならお隣です」㋒聞き手が当面している事柄をさす。そのこと。「―が済んだら、早く寝なさいよ」㋓親しい関係にある聞き手のそばにいる人をさす。その人。「へえ、―がおまえの兄貴か」㋔聞き手が現にいる場所をさす。そこ。「そなたは―にお待ちやれ」〈虎明狂・今参〉2二人称の人代名詞。聞き手に対する敬意をこめて用いる。あなた。「―はさこそおぼすらめども、己は…とは思ひ侍らず」〈徒然・一四一〉二〘感〙人に注意を促すときなどに発する語。そら。ほら。「―見なさい」 「―行け」三〘接〙(「夫れ」とも書く)《漢文の「夫」の訓読から》文頭に用いて語調を整える語。そもそも。いったい。「―山伏と言っぱ、役えんの行者のあとを継ぎ」〈虎清狂・蟹山伏〉類語 これ・あれ・どれ・この・その・あの・どの・かの其それかあらぬか1そのためかどうか。「―此頃…帰宅かえりが遅くなって」〈魯庵・社会百面相〉2そうであるか、そうでないか。「去年こぞの夏鳴きふるしてしほととぎす―声のかはらぬ」〈古今・夏〉其それから其それと物事が引き続いて起こるさま。次から次へと。それからそれへと。「―話を移す」其それから其それへと「それからそれと」に同じ。「―用を言いつける」其それから其それまでそうなったらそれまでのことだ。しかたがない。「これ程までに言うてみて、聞かずば―よ」〈浮・御前義経記・六〉それ来きた待ちかまえていたものが来たときに発する言葉。「『ライト、大きいぞ』『―、任せろ』」それ御覧ごらん「それ見ろ」 「それ見たことか」を穏やかにいった言葉。「―、切符は売り切れてたでしょ」其それというのも前に述べた事柄を受けて、その原因・理由についての説明を次に述べることを示す。そのわけは。なぜならば。「あの家は何か変だ。―人が出入りするのを見たことがない」其それにつけてもあとの事柄を、前述の事柄と特に関連づけて導くときに用いる。そのことと関連しても。「―一度連絡したほうがよい」其それにとりてその場合でも。そのうちでも。「―、三つの石を捨てて十の石につくことは易やすし」〈徒然・一八八〉其それに引ひき替かえてこれから述べることが前に述べたことと対照的であることを示す。それに比べて、まったく異なり。それにひきかえ。「長男は健康そのものなんだが、―次男のほうは病弱でね」其それにも拘かかわらず前述の事柄を受けて、そこから期待・予想される内容とは相反する結果になることを表す。それなのに。「雨が激しくなった。―試合は続行された」其それはさておき話題を他に転じるときに用いる。ところで。それはそれとして。閑話休題。「―個別の問題の検討に移ろう」類語 さてこそ・それでこそ・それで・さて・そこで・ところで・時に・それはそれとして・それはそうと其それはそうと話題を転じる意を表す。それはそれとして。「―、前回の旅行はどうでしたか」類語 さてこそ・それでこそ・さて・それで・そこで・ところで・時に・それはさておき・それはそれとして其それは其それとして話題を転じるときに用いる。それはさておき。「―今日の主題に入ります」類語 さてこそ・それでこそ・さて・それで・そこで・ところで・時に・それはさておき・それはそうと其それはともあれそれはさておき。それはとにかく。「―出発を急ぎましょう」類語 とにかく・何しろ・何せ・何分なにぶん・何分にも・なんにせよ・ともかく・ともかくも・ともあれ・とまれ・とにもかくにも・畢竟ひっきょう・結局・矢張り・所詮しょせん・どの道・何れにしても・結句・遂ついに・とどの詰まり・詰まるところ・帰するところ・詮せんずるところ・要するに・いずれ・どうせ・つまり・とうとう・いよいよ・挙げ句・挙げ句の果て・差し詰め・究竟きゅうきょう・果ては・何と言っても・どっち道・もはや・遅かれ早かれ・善かれ悪しかれ其それはない相手の言動を強く非難・否認するときに用いる言葉。それはいけないよ。それはだめだよ。「今日になって行けないなんて、―でしょう」それ見みたことか忠告を聞かずに失敗した相手などに対していう言葉。それ見ろ。「―、だから気をつけろと言ったのに」それ見みろ「それ見たことか」に同じ。「―、負けたじゃないか」其それもそうだそういうのももっともだ。「あんな会社はだめだというが、―やめてしまおう」其それも其そのはずそうなるのも当然なこと。それももっともなこと。「二人はうり二つだが、―双子だった」類語 果たして・果たせるかな・案の定・果然・やはり・やっぱり・案の如ごとく・案に違たがわず・てっきり・思ったとおり・道理で・なるほど・さすが |