释义 |
塵に継ぐ塵に同ず塵に交わる塵も積もれば山となる塵も灰も付かぬ塵を出ず塵を切る塵を絶つ塵を望んで拝す塵を捻る塵を結んでも志ちり【×塵】アクセント ちり○{が} /ちり↓{が} 1細かいくずなどが飛び散ったもの。ほこり。また、小さなごみ。「―一つない部屋」2俗世間のわずらわしさ。世俗のよごれ。「浮世の―を払う」3ほんの少しであること。多く、あとに打消しの語を伴って用いる。「―ほども疑わない」類語 ごみ・屑・埃・塵芥ちりあくた・塵芥じんかい・滓・芥・藻屑・がらくた・スクラップ・生ごみ・紙屑・おが屑・食べ滓・茶殻・粉塵・黄塵・砂塵・後塵・綿塵・塵埃・煤埃塵ちりに継つ・ぐ先人のあとを継ぐ。「―・げとやちりの身につもれることを問はるらむ」〈古今・雑体〉塵ちりに同どう・ず《「老子」四章から》俗世間の人と交わる。塵に交わる。→和光同塵「権者の光を和げ、―・ずるもあるらん」〈貞享版沙石集・九〉塵ちりに交まじわ・る世俗に交わる。「この家の福の神は―・り給ひしに」〈浮・永代蔵・五〉塵ちりも積つもれば山やまとなる《「大智度論」九四から》ごくわずかのものでも、数多く積もり重なれば高大なものとなることのたとえ。類語 水積もりて川を成す・滴り積もりて淵となる・雀の巣も構くうに溜まる・鼠が塩を引く・餓鬼も人数にんじゅ塵ちりも灰はいも付つかぬ取り付くしまもない。そっけない。「ともかくもそなたの分別次第と―やうに言へば」〈浮・万金丹・五〉塵ちりを出い・ず俗世間を離れる。出家する。「秋風の露の宿りに君をおきて―・でぬる事ぞかなしき」〈新古今・哀傷〉塵ちりを切き・る力士が土俵上で取組に先立って、徳俵の内側で、蹲踞そんきょし、手をすり合わせ、両手を広げ手のひらを返し、体の塵を取る動作。→塵手水ちりちょうず塵ちりを絶たつ⇒絶塵ぜつじん塵ちりを望のぞんで拝はいす《晋の石崇が、主君の外出のたびに、その車が塵を上げて走り去るのをはるかに望んで拝んだという、「晋書」石崇伝に見える故事から》貴人の車馬が走り去るのを見送って礼拝する。長上にへつらうことのたとえ。塵ちりを捻ひね・る恥ずかしがってもじもじする。「お出入りの金売り橘次に、―・って頼みのしるし」〈風流志道軒伝〉塵ちりを結むすんでも志こころざし塵のようなささやかな贈り物であっても、贈る者の心の表れである。気は心。 |