释义 |
[一]〘格助〙[二]〘係助〙[三]〘終助〙って一〘格助〙《格助詞「と」または「とて」の音変化とも》名詞、名詞的な語に付く。1引用する語、または文の下に付いて、次に来る動作・作用の内容を表す。…と。「金を貸してくれ―頼まれた」 「読書しろ―言われた」2上の語または文が、次に来る語の内容説明であることを表す。…という。「山田様―方ご存じですか」 「用―ほどじゃない」二〘係助〙名詞、名詞的な語に付く。1ある事柄を話題として取り上げて示す意を表す。…は。…というのは。「あなた―親切な人ね」 「彼―だれのこと」2相手の質問・命令・依頼などを受けて、それを話題として示す意を表す。…と言われても。「今さら変更する―、急に困るね」 「どうするか―、決まってるだろ」三〘終助〙文末の種々の語に付く。1他から聞き及んだ話を伝える意を表す。…ということだ。…そうだ。「君、委員になったんだ―ね」 「彼も行きたい―」2(上昇のイントネーションを伴って)相手の言葉を受けて反問する意を表す。「えっ、なんだ―」 「なにっ、知らない―」3(「かって」の形で)反語の意を表す。「こんなまずいもの食えるか―」 「だれが言うことを聞くか―」4自分の気持ちを主張する意を表す。「そんなこと知ってる―」 「わかってるよ、もう言うな―」→たって〘接助〙補説 「って」は打ち解けた対話にだけ用いられる。二の語源については、係助詞「とて」の促音添加、「という」 「というのは」の音変化などとして扱うこともある。また、形容詞、形容詞型助動詞の連用形につく「って」は、接続助詞「て」の変化したもので、三とは異なる。 |