释义 |
杖とも柱とも杖に縋るとも人に縋るな杖に突く杖の下から回る子杖ほどかかる子は無い杖も孫ほどかかる杖を曳くつえ【×杖】〔つゑ〕アクセント つ↓え 1歩行の助けとして手に持つ竹や木などの棒。「―をつく」2頼りとするもの。「長兄を―と頼む」3古代、杖罪じょうざいの罪人を打つ刑具。長さ約1一メートルの竹。4古代の長さの単位。後世の約1一丈(約3三メートル)に近い。5中世の田積の単位。1一段の5五分の1一、すなわち7七2二歩。じょう。下接語 藜あかざの杖・鳩はとの杖(づえ)息杖・卯う杖・鹿かせ杖・粥かゆ杖・金剛杖・探り杖・仕込み杖・尺杖・撞木しゅもく杖・側そば杖・面つら杖・人杖・方ほう杖・頰ほお杖・松葉杖・弓ゆん杖類語 ステッキ・松葉杖・つっかい棒・ストック・ピッケル杖つえとも柱はしらとも非常に頼りにすることのたとえ。類語 縋すがる・すがりつく・取りすがる・寄りすがる・取り付く・追いすがる・負んぶに抱っこ・藁わらにもすがる・溺れる者は藁をも掴む杖つえに縋すがるとも人ひとに縋すがるな安易に人の助けをあてにするなという戒め。杖つえに突つ・くそれを杖にして寄りかかる。「背の高い竹台の洋燈ランプを、―・く形に持って」〈鏡花・婦系図〉杖つえの下したから回まわる子こ杖を振り上げても逃げようとしないで、その下からすがりついてくる子供。自分を慕ってくるものには残酷な仕打ちはできないことをいうたとえ。杖の下に回る犬は打てない。類語 窮鳥きゅうちょう懐ふところに入いれば猟師も殺さず・向かう鹿ししには矢が立たず杖つえほどかかる子こは無ない杖のように頼りになる子はいない。わが子といっても、本当に頼りがいのある子はなかなかいないことをいう。杖つえも孫まごほどかかる年をとると、孫を頼りにするように杖を頼みにする。杖つえを曳ひ・く杖を手にして歩く。散歩する。また、旅行する。「近隣の公園に―・く」「その跡見んと雲岸寺に―・けば」〈奥の細道〉類語 散歩・散策・足任せ・逍遥・そぞろ歩き・漫歩・遊歩・歩く・ぶらつく・ほっつく・漫遊・巡歴・行脚あんぎゃ・跋渉ばっしょう |