释义 |
[一]〘接助〙[二]〘終助〙て一〘接助〙活用語の連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の音便形に付く場合は「で」となる。形容詞、形容詞型助動詞に付く場合は「って」の形をとることもある。1ある動作・作用から、次の動作・作用へと推移・連続する意を表す。「学校に行っ―勉強する」 「着替えをすませ―寝る」「春過ぎ―夏来たるらし白妙の衣干したり天の香具山」〈万・二八〉2原因・理由を表す。…ので。…ために。「頭が痛く―寝ていた」「老いかがまり―室むろの外とにもまかでず」〈源・若紫〉3手段・方法を表す。「歩い―通学する」 「泣い―抗議する」4時間の経過を表す。「卒業し―五年になる」5並立・添加を表す。「雨が降っ―風が吹く」 「大きく―甘い柿」「昔、男臥し―思ひ、起き―思ひ」〈伊勢・五六〉6逆接を表す。「わかってい―答えない」 「見―見ぬふり」「昔、男身はいやしく―、いとになき人を思ひかけたりけり」〈伊勢・九三〉7(「…て…て」の形で)強調の意を表す。「売っ―売っ―売りまくる」8(「…について」 「…に関して」 「…に関して」 「…にとって」などの形で)次の動作・作用の行われる事態・状況・関係事物などを提示する意を表す。「この問題に関し―触れるならば」 「我々にとっ―大事なことは」9補助動詞に続けて、動作・作用の内容を具体的に示す意を表す。「思い出し―みる」 「嫌になっ―しまう」「五条なる家たづね―おはしたり」〈源・夕顔〉10連用修飾語を作り、状態・様子を表す。「いといたく面痩おもやせ給へれど、なかなかいみじくなまめかしく―、ながめがちに音ねをのみ泣き給ふ」〈源・夕顔〉二〘終助〙活用語の連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の音便形に付く場合は「で」となる。形容詞、形容詞型助動詞に付く場合は「って」の形をとることもある。1質問や確かめの気持ちを表す。「あなたにもでき―」 「いらしたことあっ―」2(「てよ」の形で)話し手が、自分の判断や意見を主張する気持ちを表す。「私にはあなたの気持ちよくわかっ―よ」 「とてもすばらしくっ―よ」3依頼、軽い命令を表す。…てください。…てくれ。「早く来―」 「私にも見せ―ね」4(形容詞・形容詞型助動詞に付いて)気持ちの高まりを表す。…てたまらない。「とても寂しく―」 「推理小説を読んだので怖く―」補説 二は、くだけた表現、うちとけた会話に用いられる。いずれも接続助詞「て」によって導かれる文を表現しない言い方で、本来の質問・主張・命令などに比べると柔らかく、婉曲えんきょくな表現になっている。1・2は女性専用語。 |