释义 |
です〘助動〙[でしょ|でし|です|です|○|○]体言、副詞、形容詞、一部の助動詞の連体形、助詞「の」に付く。「である」 「だ」の丁寧表現で、相手に対して改まった気持ちを表す。1断定の意を表す。「バターは栄養価の高い食品です」「その少女むすめはなかなかの美人でした」〈独歩・牛肉と馬鈴薯〉2(「なのです」 「のです(んです)」の形で)説明する意または強く決意を表明する意を表す。「かれが犯人なのです」 「正しいと考えたからしたのです」3(間投助詞風に用いて)語調を強める意を表す。「そのことはですね、さっきから説明しているじゃないですか」4やや卑俗みを帯びた丁寧の意や尊大な気持ちを表す。「爰元ここもとにかくれもなき大名です」〈虎明狂・秀句傘〉補説 未然形は活用語の終止形にも直接付く。3は終止形だけにみられる用法で、各種の語に付く。「です」の語源については、「で候」 「でおはす」 「でございます」 「であります」など諸説ある。「です」は室町時代以降の語で、能・狂言では、大名・奏者・鬼・山伏などの名のり言葉で、近世では、男伊達おとこだて・遊女など限られた人物、特殊な場面に多く用いられる言葉であった。一般に丁寧語として使われ、諸活用形を用いるようになったのは江戸末期・明治期になってからである。 |