释义 |
[一]〘名〙[二]〘接尾〙流れに棹さす流れに耳を洗う流れを汲むながれ【流れ】アクセント ながれ↓{が} /【御】おな↓がれ 一〘名〙1液体や気体が流れること。また、その状態や、そのもの。「潮の―が速い」 「空気の―が悪い」 「川の―をせき止める」2流れるように連なって動くもの。また、その動き。「人の―に逆らって歩く」 「車の―がとどこおる」3目上の人などから、杯を順にめぐらせること。また、杯の飲み残しのしずく。「お―を頂戴する」→お流れ2「―の御かはらけ給はらばや」〈宇津保・蔵開上〉4時間の経過や物事の移り変わり。「時代の―に乗る」 「試合の―を読む」5血筋。また、流派。系譜。「菅家の―」 「印象派の―」6集会などから人が一斉に移動すること。「卒業式の―」7予定・計画などが中止になること。→お流れ18質物を受け出す期限が過ぎて、所有権がなくなること。また、その質物。「質―」9屋根などの傾斜。また、その度合い。「片―」10人が当て所もなく歩くこと。また、定めのない境遇。遊女の身の上などにいう。「―の者」「つらさ果てなき―の苦しみ」〈浄・用明天王〉二〘接尾〙助数詞。旗・幟のぼりなど、細長いものを数えるのに用いる。「白旗二十余―」〈平治・中〉下接語 枝流れ・御お流れ・片流れ・川流れ・里流れ・質流れ・四方流れ・注文流れ・抵当直じき流れ・抵当流れ・手付てつけ流れ・横流れ類語 (1)川・河川・大河・大江・江河・大川おおかわ・大川たいせん・小川・細流・山川・谷川・渓流・沢・せせらぎ・川面・水面・どぶ川・氷河・川面かわづら/(4)傾向・傾き・気味・性向・動向・トレンド・趨勢すうせい・趨向すうこう・大勢たいせい・動き・大局・成り行き・形勢・旗色・情勢流ながれに棹さおさす流れに棹をさして水の勢いに乗るように、物事が思いどおりに進行する。誤って、時流・大勢に逆らう意に用いることがある。補説 文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「その発言は流れに棹さすものだ」を、「傾向に乗って、ある事柄の勢いを増すような行為をする」と「傾向に逆らって、ある事柄の勢いを失わせるような行為をする」の、どちらの意味だと思うかを尋ねたところ、次のような結果が出た。 平成1一4四年度調査平成1一8八年度調査平成2二4四年度調査傾向に乗って、ある事柄の勢いを増すような行為をする(本来の意味とされる)1一2二.・4四パーセント1一7七.・5五パーセント2二3三.・4四パーセント傾向に逆らって、ある事柄の勢いを失わせるような行為をする(本来の意味ではない)6六3三.・6六パーセント6六2二.・2二パーセント5五9九.・4四パーセント類語 はかどる・進む・運ぶ・はかが行く・進捗しんちょくする・進行する・進展する・軌道に乗る・波に乗る・エンジンが掛かる流ながれに耳みみを洗あら・う《「史記正義」伯夷伝・註から。許由が、尭ぎょうから帝位を譲ろうと言われ、汚れたことを聞いたとして耳を洗ったという故事から》汚れたことを聞いたので、その耳を流れで洗い清める。俗事にかかわりなく暮らすことのたとえ。潁水えいすいに耳を洗う。流ながれを汲く・むその系統や流派を受け継ぐ。その系譜に連なる。「源氏の―・む」 「象徴派の―・む」 |