释义 |
情けが仇情けに刃向かう刃なし情けは人の為ならず情けを売る情けを掛ける情けを交わす情けを知るなさけ【情け】アクセント な↓さけ 1人間味のある心。他人をいたわる心。人情。情愛。思いやり。「武士の―」 「浮き世の―」→御情おなさけ2男女の情愛。恋情。また、情事。いろごと。「深―」 「薄―」3風情。おもむき。あじわい。「落花啼鳥の―も心に浮かばぬ」〈漱石・草枕〉4もののあわれを知る心。風雅を解する心。風流心。「―ある人にて、かめに花をさせり」〈伊勢・一〇一〉類語 (1)愛情・愛着・情じょう・情合い・情愛・情味・人情・人情味・温情・恩情・厚情・思いやり・いつくしみ・慈愛・仁愛・仁恵・仁慈・仁心・仁じん・慈悲・憐あわれみ・哀憐・同情(尊敬)芳情・芳志・高情・高志・恩情・厚志情なさけが仇あだアクセント な↓さけが△あだ↓{と} 同情や思いやりからしたことが、かえって相手のためにならないこと。類語 贔屓ひいきの引き倒し・親方思いの主倒し・勾張こうばり強くして家を倒す・薪たきぎを抱きて火を救う・火を以て火を救う・薬が効き過ぎる・信心過ぎて極楽を通り越す・礼煩わしければ則ち乱る情なさけに刃向はむかう刃やいばなし思いやりをもって接する人に対しては、だれも刃向かうことはできない。情なさけは人ひとの為ためならず人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、ということ。誤って、親切にするのはその人のためにならないの意に用いることがある。補説 文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる」と、「人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない」の、どちらの意味だと思うかを尋ねたところ、次のような結果が出た。 平成1一2二年度調査平成2二2二年度調査人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる(本来の意味とされる)4四7七.・2二パーセント4四5五.・8八パーセント人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない(本来の意味ではない)4四8八.・7七パーセント4四5五.・7七パーセント類語 善因善果・陰徳あれば必ず陽報あり情なさけを売う・る1色を売る。売春をする。2損得を考えて、人に情けをかけておく。情なさけを掛か・ける哀れみをかける。親切にいたわる。「不遇な友に―・ける」情なさけを交かわ・す思いをかけ合う。愛し合う。「―・した仲」情なさけを知し・る1人情のこまやかさを知る。「旅に出て―・る」2色恋の道に通じる。情事を経験する。「―・る年ごろ」 |