释义 |
[一][二]何かせむ何かと言うと何かと言えば何か無しなに‐か【何か】アクセント な↓にか 〘連語〙一《代名詞「なに」+助詞「か」》1《「か」は副助詞》感覚・願望などの内容がはっきりしない事物をさす。「―がありそうだ」 「お茶か―飲みたい」2《「か」は係助詞。感動詞的に用いる》㋐相手の言葉・気持ちを確認しようとする意を表す。「それなら―、君のほうが正しいというのだな」㋑今まで述べてきたことや相手の言葉などを否定して、それとは反対の趣旨を述べるときに用いる。いやいや。とんでもない。「―。この歌よみ侍らじとなむ思ひ侍るを」〈枕・九九〉二《副詞「なに」+助詞「か」》1《「か」は副助詞》はっきりした訳もなく、ある感情が起こるさま。どことなく。なんだか。「―気味が悪い」2《「か」は係助詞》㋐疑問の意を表す。なぜ…か。どうして…か。「あしひきの山も近きをほととぎす月立つまでに―来鳴かぬ」〈万・三九八三〉㋑反語の意を表す。どうして…か、いやそんなことはない。「命だに心にかなふものならば―別れの悲しからまし」〈古今・離別〉類語 どこか・いつか・なに・なにかしら・なになに・これこれ・こうこう・かよう・こんな・こういう・このよう・かかる・こう・斯かく・斯く斯く・しかじか何なにかせ◦むある行為をしても結局は何の役にも立たない、という気持ちを表す。何になろうか、何にもなりはしない。「思ふ事ならでは世の中に生きて―◦むと思ひしかば」〈竹取〉何なにかと言いうと「何かと言えば」に同じ。「―昔の手柄話をもち出す」何なにかと言いえば何か事があると必ず同じ言動をするさま。何かと言うと。「―部下をどなりつける」類語 臨時・随時・不時・不定期・折に触れて・当座・時には・時として・往往・たまたま・たまさか・時時ときどき・時折・折折・時たま・間間・折節・散発・間欠・周期的・とかく・時に・時には・偶たま・ややもすれば・ともすると・得てして・なにかにつけ・どうこう・何やかや・そうこう・あれこれ・とこう・あちこち・何かと・何くれ・何くれとなく・かれこれ・なんだかんだ・なんのかの・どうのこうの・そこここ・ああだこうだ・あれやこれや・とざまこうざま何なにか無なし《「なにがなし」とも》「何か二1」に同じ。「夕方になると―悲しくなる」「子供等は―に嬉しそうに床に就いた」〈藤村・新生〉 |