释义 |
能ある鷹は爪を隠す能がないのう【能】アクセント のう○ /の↓う 1ある物事をなしとげる力。はたらき。能力。「人を動かす―にたける」2ききめ。効能。「薬の―書き」3技能。また、誇ったり取り立てていったりするのにふさわしい事柄。「机に向かうだけが―ではない」4日本の古典芸能の一。中世に猿楽から発展した歌舞劇。能は歌舞劇の一般名称で、田楽・延年などの能もあったが、猿楽の能がもっぱら盛行したため、それを単に能と称した。室町時代に観阿弥・世阿弥父子が大成、江戸中期にほぼ現在の様式となった。役に扮する立方たちかたと声楽をうたう地謡方じうたいかた、器楽を奏する囃子方はやしかたがあり、立方はシテ方・ワキ方・狂言方、地謡方はシテ方、囃子方は笛方・小鼓方・大鼓方・太鼓方がつとめる。現在、その流派はシテ方に五流、ワキ方に三流、狂言方に二流、囃子方に一四流がある。能の詞章を謡曲といい、ふつう脇能物・修羅しゅら物・鬘かずら物・雑物・切能きりのう物の五つに分類し、現在約2二4四0〇曲が上演可能である。補説 書名別項。→能類語 能力・力量・才能・才・才覚・文才・才気・手筋・手際・手腕・手並み・腕前・技量能のうある鷹たかは爪つめを隠かくす実力のある者ほど、それを表面に現さないということのたとえ。補説 「脳ある鷹」と書くのは誤り。類語 上手の猫が爪を隠す・飛鳥ひちょうの摯うつや其の首を俛ふす・良賈りょうこは深く蔵して虚むなしきが如し・大賢たいけんは愚ぐなるが如し・大知たいちは愚の如し・大巧たいこうは拙せつなるが如し・大弁だいべんは訥とつなるが如し・大勇たいゆうは怯きょうなるが如し能のうがな・い能力がない。また、機転がきかない。考えがたりない。「あてがわれた仕事をするしか―・い人」 「いつも同じ店というのも―・い話だ」類語 無能・無能力・非力・駄目・能無し・非才・無力・なまくら・低能 |