释义 |
はべり‐たま・う【▽侍り▽給ふ】〔―たまふ〕〘連語〙《かしこまった気持ちでいるの意の動詞「はべり」+尊敬の意の補助動詞「たまふ」》尊者に対する会話で、話し手が敬意を払う必要のある人の動作に用い、動作主を敬うとともに、その動作主の「いる」 「…している」状態を、より上位の聞き手に対し「はべり」を用いて丁重慇懃いんぎんに表す。おりなさる。…しておりなさる。「今となりては、心苦しき女子どもの御上をえ思ひ捨てぬとなむ、嘆き―・ふ」〈源・橋姫〉補説 平安前期・中期ごろ用いられた特殊表現で、主として男性の堅苦しい慣用語かと思われる。他に「はべりたうぶ」 「はべりたぶ」の形のものもあるが、全部合わせても用例はいたって少ない。「おほし垣本かいもとあるじ、甚だ非常ひざうにはべりたうぶ」〈源・少女〉「かのきみ…孔雀くざくあうむ鳴かぬばかりにてなむ住みはべりたぶ」〈宇津保・吹上上〉 |