释义 |
[一]〘名〙[二]〘接尾〙腹悪し腹が癒える腹が痛む腹が居る腹が大きい腹が来た腹が北山腹が決まる腹が下る腹が黒い腹が御座る腹が空く腹が据わる腹が立つ腹ができる腹が張る腹が膨れる腹が太い腹が減っては軍は出来ぬ腹が減る腹高し腹に一物腹に納める腹に落ちる腹に据えかねる腹の皮が突っ張れば目の皮が弛む腹は借り物腹も身の内腹を合わす腹を痛める腹を癒やす腹を抱える腹を固める腹を決める腹を切る腹を括る腹を下す腹を拵える腹を肥やす腹を壊す腹を剖き珠を蔵す腹を探る腹を据える腹を立てる腹を召す腹を読む腹を縒る腹を割るはら【腹┊×肚】アクセント はら↓{が} 一〘名〙1動物の、胸部と尾部との間の部分。胴の後半部。また、背に対して、地に面する側。人間では、胸から腰の間で中央にへそがある前面の部分。横隔膜と骨盤の間で、胃腸のある部分。腹部。「魚の―を割く」 「中年になって―が出てきた」 「―の底から声を出す」2胃腸。「食べ過ぎて―にもたれる」3(「胎」とも書く)母親が子を宿すところ。母の胎内。また、そこから生まれること。「子が―にある」 「同じ―から生まれる」4(「胆」とも書く)㋐考えていること。心中。本心。また、心づもり。「口は悪いが、―はそれほどでもない」 「自分一人の―に納めておく」 「折をみて逃げ出す―らしい」㋑胆力。気力。また、度量。「―の大きい、なかなかの人物」 「少しくらいのミスを許す―がなくては勤まらない」5感情。気持ち。「これでは―が収まらない」6物の中ほどの広い部分。また、ふくらんだ部分。「徳利とっくりの―」 「転覆した船が―を見せる」7背に対して、物の内側の部分。「親指の―でつぼを押す」8定常波で振幅が最大となるところ。⇔節ふし。二〘接尾〙助数詞。魚の卵巣、特に食用のはららごを数えるのに用いる。「たらこ二ふた―」下接語 赤腹・朝腹・裏腹・片腹・業ごう腹・下腹・白腹・空き腹(ばら)後あと腹・追い腹・扇腹・男腹・女腹・陰腹・亀かめ腹・粥かゆ腹・下り腹・小腹・先腹・里腹・地腹・自腹・渋り腹・蛇じゃ腹・皺しわ腹・太鼓腹・茶腹・詰め腹・冷え腹・脾ひ腹・太ふと腹・船ふな腹・布袋ほてい腹・負け腹・水腹・虫腹・むしゃくしゃ腹・無駄腹・餅もち腹・自棄やけ腹・雪腹・湯腹・横腹・脇わき腹(ぱら)朝っ腹・金きん腹・銀腹・空きっ腹・中ちゅうっ腹・土手っ腹・太っ腹・向かっ腹・自棄やけっ腹類語 (1)腹部・おなか/(4)(5)心中・胸・内・考え・所見・所懐・所思・所存・存念・存意・料簡りょうけん・思惑おもわく・魂胆・腹づもり・思い・一存腹はら悪あ・し1おこりっぽい。短気である。「大臣極めて―・しき人にて、目を嗔いからかして」〈今昔・一九・九〉2意地悪い。腹黒い。「幼少の時よりして―・しきゑせ者の名を得候ひて」〈義経記・五〉腹はらが癒い・える怒りや恨みなどが解け、気が晴れる。「腹の癒えるだけの復讐しかえしを」〈天外・魔風恋風〉腹はらが痛いた・む自分で金銭を負担する。「費用は先方持ちだから―・まない」腹はらが◦居いる怒りがおさまる。気が済む。胸が静まる。「梶原この詞ことばに―◦ゐて」〈平家・九〉腹はらが大おおき・い1腹がふくれる。「猫の―・くなった」2度量が大きい。腹が太い。太っ腹である。「さすがに親分ともなると―・い」腹はらが来きた腹がへってきた。「腹が北山」 「腹が北野天神」などと地名に掛けて用いることもある。「ときに―山だ。今飯をたく様子だ」〈滑・膝栗毛・初〉腹はらが北山きたやま⇒腹が来た腹はらが決きま・る覚悟ができる。決心する。「候補に立つ―・る」腹はらが下くだ・る下痢をする。「食べすぎで―・る」腹はらが黒くろ・い心がねじけていて悪事をたくらむ性質である。腹黒い。「口はうまいが―・い」腹はらが御座ござ・る⇒御座る5㋒腹はらが空す・く空腹になる。腹が減る。「―・くと怒りっぽくなる」類語 ひもじい・飢うえる・餓かつえる・腹が減る・ひだるい・食い足りない・口寂しい・口ざみしい・ぺこぺこ・腹ぺこ・空腹・空腹感・飢餓感・飢え・飢餓・干乾し・飢渇・飢饉・水飢饉・空き腹・空きっ腹・ハングリー・小腹がすく腹はらが据すわ・る物事に動揺しなくなる。度胸が据わる。「ベテランだけに―・っている」補説 「腹が座る」と書くのは誤り。類語 剛直・不屈・剛毅・剛健・堅固・確固・強固・強靭・タフ・不退転・不撓ふとう不屈・堅忍不抜・豪胆・大胆・大胆不敵・不敵・放胆・豪放・豪快・磊落らいらく・肝が据わる・肝っ玉が据わる・度胸が据わる・広い・寛闊かんかつ・寛大・寛容・寛弘かんこう・広量・大様おおよう・大らか・おっとり・さりげない・何気ない・それとなく・それとなしに・何心ない・遠回し・気軽い・何とはなし・鷹揚おうよう・開豁かいかつ・闊達・太っ腹・雅量・大量・悠揚・悠然・泰然・泰然自若・綽然しゃくぜん・自若・悠悠・浩然・堂堂・正正堂堂・毅然・腹はらが立た・つ怒らずにはいられない。しゃくに障る。「上役のやり方に―・つ」類語 怒おこる・怒いかる・憤る・八つ当たり・いじける・ひねくれる・すねる・ひがむ・ねじける・ねじくれる・ふくれる・気色けしきばむ・むくれる・むかつく・むかっと・むかむか・むっと・むしゃくしゃ・むらむら・くしゃくしゃ・不快・不愉快・不機嫌・不興・憮然・仏頂面・虫の居所が悪い・風向きが悪い・胸糞が悪い・けった糞が悪い・気を悪くする・つむじを曲げる・小腹が立つ・腹を立てる・はらわたが煮え返る・臍を曲げる・怒り付ける・怒り狂う・腹立つ・小腹が立つ・向かっ腹が立つ・腹を立てる・怒り心頭に発する・癪しゃく・小癪こしゃく・癪しゃくに障る・癇癪かんしゃく・冠を曲げる・堪忍袋の緒が切れる・向かっ腹ぱら・やけっ腹ぱら・業腹・業を煮やす・逆上・青筋を立てる・憤懣ふんまん・わなわな・虫唾むしずが走る・反吐へどが出る腹はらがで・きる1腹ごしらえができる。また、満腹する。「―・きたら仕事にかかろう」2考えがまとまって、動じなくなる。覚悟ができる。また、度量がそなわる。「いつでも辞表を出す―・きている」腹はらが張は・る十分に食べて腹がいっぱいである。また、ガスがたまるなどして腹がつっぱる感じがする。「―・れば目の皮たるむ」腹はらが膨ふく・れる1飽きるほど飲み食いして満腹する。「―・れて眠くなる」2言いたいことを言わないので気が晴れないでいる。「おぼしき事言はぬは腹ふくるるわざなれば」〈徒然・一九〉腹はらが太ふと・い度量が大きい。胆力がある。太っ腹である。「―・くてめったなことでは動じない」腹はらが減へっては軍いくさは出来できぬ空腹では十分に活動できない。よい働きをするには、腹ごしらえが第一である。腹はらが減へ・る空腹になる。「朝食抜きで―・る」類語 飢うえる・餓かつえる・ひもじい・ひだるい・食い足りない・口寂しい・口ざみしい・ぺこぺこ・腹ぺこ・空腹・空腹感・飢え・飢餓・干乾し・飢渇・飢饉・水飢饉・空き腹・空きっ腹・ハングリー・腹がすく・小腹がすく腹はら高たか・し腹がふくらんでいる。妊娠している。「老いたる女の、―・くてありく」〈枕・四五〉腹はらに一物いちもつ心の中にたくらみがあること。「―あるといった態度」腹はらに納おさ・める他人に言わず心の中にしまっておく。胸に納める。腹はらに落お・ちるなるほどそうだと思う。納得する。得心する。「手紙を上げますよ、口で言って、貴方の―・ちないと困るから」〈風葉・青春〉腹はらに据すえか・ねる怒りを心中におさめておくことができなくなる。がまんができない。「あの発言はどうにも―・ねる」補説 文化庁が発表した平成1一7七年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「腹に据えかねる」を使う人が7七4四.・4四パーセント、本来の言い方ではない「肝きもに据えかねる」を使う人が1一8八.・2二パーセントという結果が出ている。類語 切れる・堪忍袋の緒が切れる・腹の虫が治まらない腹はらの皮かわが突つっ張ぱれば目めの皮かわが弛たるむ満腹になると自然に眠くなるものだ。腹はらは借かり物もの母親の腹は一時の借り物で、生まれた子の貴賤は父親の身分によるという意。男尊女卑の封建社会で使われた言葉。腹はらも身みの内うち腹もからだの一部であるから、大切にして、暴飲暴食は慎むべきであるということ。腹はらを合あわ・す示し合わせて悪事をたくらむ。ぐるになる。共謀する。「―・して乗っ取りを謀る」類語 結託・馴れ合い・ぐる・八百長・共犯・策応・野合・気脈を通じる・徒党を組む腹はらを痛いた・める1自分が子を産むことの比喩的な表現。「私が―・めた子」2自分で金銭を負担する。自腹を切る。「―・めてまで面倒をみる気はない」類語 生む・生み落とす・出産・分娩・お産・安産・難産・初産ういざん・初産しょざん・初産はつざん・生なす・産する・身二つになる・産卵・産み付ける・抱卵・孵かえす・孵かえる・孵化ふか・孵卵・托卵腹はらを癒いや・す怒りを晴らす。恨みなどを晴らす。「復讐をして―・す」〈荷風・地獄の花〉腹はらを抱かか・えるおかしくてたまらず大笑いする。「―・えて笑い転げる」類語 笑う・笑止千万・ばかばかしい・馬鹿らしい・馬鹿臭い・詰まらない・馬鹿・愚か・愚かしい・阿呆らしい・阿呆臭い・下らない・馬鹿げる・愚劣・無思慮ぶしりょ・無考え・浅はか・浅薄せんぱく・軽はずみ・軽率・笑い事・笑止・片腹痛い・噴飯物・噴飯・笑い・大笑い・高笑い・哄笑・爆笑・呵呵大笑・抱腹絶倒・笑い崩れる・笑い転こける・笑い転げる・吹き出す・腹の皮を捩よじる・腹の皮を縒よる・御中おなかを抱える・頤おとがいを解く・愚にも付かぬ・へそで茶を沸かす・へそ茶・聞いてあきれる・ちゃんちゃらおかしい・微笑む・笑む・笑い飛ばす・笑いさざめく・嘲笑あざわらう・薄笑う・せせら笑う・ほくそ笑む・にこつく・にたつく・にやつく・若気にやける・脂やに下がる・相好を崩す・目を細める・一笑に付す腹はらを固かた・める覚悟を決める。「会社を後輩にまかせる―・める」類語 踏み切る・思い立つ・思い切る・志す・志を立てる・腹を決める・腹を括る・腹を据える腹はらを決き・める決心する。覚悟をする。「転職することに―・めた」類語 踏み切る・思い立つ・思い切る・志す・志を立てる・腹を固める・腹を括る・腹を据える腹はらを切き・る1切腹する。2責任を取って辞職する。「失敗したら―・る覚悟だ」3おかしさに堪えきれず、腹のよじれるほど大笑いする。「離れ給ひしもとの上は、―・りて笑ひ給ふ」〈竹取〉腹はらを括くく・る覚悟を決める。「―・って審理を待つ」類語 踏み切る・思い立つ・思い切る・志す・志を立てる・腹を決める・腹を固める・腹を据える腹はらを下くだ・す下痢をする。「食いすぎて―・す」腹はらを拵こしら・える食事を済ませる。腹ごしらえする。「残業に備えて早めに―・えておく」腹はらを肥こや・す地位・職務を利用して利益をはかる。私腹を肥やす。「天下の富を集めて剛造輩の―・すと思えばこそ癪に障るが」〈木下尚江・火の柱〉腹はらを壊こわ・す腹のぐあいを悪くする。下痢をする。「食い合わせが悪くて―・す」腹はらを剖さき珠たまを蔵ぞうす《「唐書」太宗本紀から》命よりも財物を大切にする。自己の利益や欲望のためには、生命をも粗末にする。本末転倒であること。腹はらを探さぐ・るそれとなく人の意中を探り出そうとする。「痛くもない―・られる」類語 打診・聞き出す・聞き込む腹はらを据す・える1覚悟を決める。「―・えて難事にあたる」2がまんしてこらえる。心を落ち着ける。「あまりのことに―・えかねる」類語 踏み切る・思い立つ・思い切る・志す・志を立てる・腹を決める・腹を固める・腹を括る腹はらを立た・てる怒る。立腹する。「いやがらせに―・てる」類語 怒おこる・怒いかる・憤る・八つ当たり・いじける・ひねくれる・すねる・ひがむ・ねじける・ねじくれる・ふくれる・気色けしきばむ・むかつく・むかっと・むかむか・むっと・むしゃくしゃ・むらむら・くしゃくしゃ・不快・不愉快・不機嫌・不興・憮然・仏頂面・虫の居所が悪い・風向きが悪い・胸糞が悪い・けった糞が悪い・気を悪くする・つむじを曲げる・はらわたが煮え返る・臍を曲げる・怒り付ける・怒り狂う・腹立つ・腹が立つ・小腹が立つ・向かっ腹が立つ・怒り心頭に発する・癪しゃく・小癪こしゃく・癪しゃくに障る・癇癪かんしゃく・冠を曲げる・堪忍袋の緒が切れる・向かっ腹ぱら・やけっ腹ぱら・業腹・業を煮やす・逆上・青筋を立てる・憤懣ふんまん・わなわな・虫唾むしずが走る・反吐へどが出る腹はらを召め・す切腹することを敬っていう言葉。「かなはぬ所にて御腹めされん事」〈古活字本平治・中〉腹はらを読よ・む相手の心中を推測する。相手の考えを理解する。「相手の―・みながら交渉を進める」腹はらを縒よ・る大笑いする。腹筋はらすじを縒る。「―・って笑いころげる」腹はらを割わ・る本心を打ち明ける。隠さずに心の中をさらけ出す。「―・って話す」類語 以心伝心・呼応・ファミリア・フレンドリー・アットホーム・ドメスティック・家庭的・打ち解ける・解け合う・馴染む・親しむ・心安い・水いらず・親しい・近しい・気安い・睦むつまじい・親密・懇意・昵懇じっこん・懇親・別懇・懇ねんごろ・親愛・和気藹藹あいあい・仲良し・人なつこい・取っ付きやすい・懐こい・如才ない・調子がいい・なれなれしい・馴染み深い・つうつう・意気投合・合意・コンセンサス・息が合う・反りが合う・反り・馬が合う・気が合う・肌が合う・琴瑟きんしつ相和す・打てば響く・つうかあ・応える・共鳴・同感・共感・拈華微笑ねんげみしょう・心を合わせる・心を一にする・心を通わす・心が通う・気が置けない・胸襟を開く・心を開く・心を許す・気を許す・肝胆相照らす・心を交わす・心を以て心に伝う |