释义 |
針刺すばかり針の先で突いたほど針ほどの事を棒ほどに言う針を蔵に積みても溜まらぬ針を以て地を刺すはり【針】アクセント は↓り /【複】~↓ばり、~ば↓り1布などを縫う、細くて先のとがった金属製の道具。一方のはしに糸を通す穴(めど)がある。縫い針。また、布を刺して留めるための穴のない留め針・待ち針もある。2形や用途が1に似ているもの。㋐サソリ・ハチなどのもつ、他の動物に刺して毒を注入する器官。㋑注射器の先端につけ、皮膚などに刺して薬剤を注入する器具。注射針。㋒レコードの盤面の溝をなぞり、振動をひろい伝えるもの。レコード針。㋓編み物に用いる棒針の類。㋔書類などをとじるための金具。「ホチキスの―」㋕植物のとげ。「枳殻からたちの生垣のすき間もなく―を立てて」〈蘆花・思出の記〉3時計・計器の目盛りを指し示すもの。「磁石の―」4裁縫。おはり。「―を習う」5感情を刺激すること。害意。「言葉に―を含む」6助数詞的に用いて、針で縫った目数を数えるのに用いる。「傷口を五―縫う」下接語 御お針・縫い針(ばり)網結あみすき針・編み針・置き針・返し針・鉤かぎ針・掛け針・蚊針・革針・擬餌ぎじ針・絹針・絎くけ針・毛針・小町針・仕付け針・千人針・空そら針・畳針・釣り針・綴とじ針・留め針・縫い針・刃針・平針・棒針・待ち針・メリケン針・木綿針類語 縫い針・待ち針・留め針・綴じ針・編み針・棒針・鉤針・編み棒針はり刺さすばかりごくわずかなことのたとえ。「その子孫、世に―の所を知らず」〈宇治拾遺・一五〉類語 針の先で突いたほど・兎うの毛で突いたほど針はりの先さきで突ついたほどほんのわずかな程度であることのたとえ。「―にも恩義を感じない」類語 針刺すばかり・兎うの毛で突いたほど針はりほどの事ことを棒ぼうほどに言いう小さいことを大げさに言うたとえ。針小棒大。針はりを蔵くらに積つみても溜たまらぬいくら努力して小銭をためても、一方で使ってしまえばまとまった蓄えにはならないことのたとえ。「その上に世間の義理をも勤めては、―といふは」〈浮・万金丹・四〉針はりを以もって地ちを刺さす《「説苑」弁物から》「小さな針で大きな地面を刺す」意から、貧しい見識で大きな物事に勝手な判断を下す。また、とてもできそうもないことを企てることのたとえ。 |