释义 |
[一]〘名〙[二]〘代〙人有る中に人無し人至って賢ければ友なし人衆ければ則ち狼を食らう人衆ければ天に勝つ人が好い人が変わる人必ず自ら侮りて然る後に人これを侮る人が悪い人古今に通ぜざるは馬牛にして襟裾す人と入れ物は有り次第人と成る人と屏風は直には立たず人にして恒無くんば以て巫医を作す可からず人に善言を与うるは布帛よりも煖かなり人に事うるを知る者にして然る後に以て人を使うべし人には添うて見よ馬には乗って見よ人に因りて事を成す人の行く裏に道あり花の山人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し人の噂も七十五日人の車に乗る者は人の患えに載る人の疝気を頭痛に病む人の宝を数える人の花は赤い人のふり見て我がふり直せ人の褌で相撲を取る人の将に死なんとする其の言や善し人は一代名は末代人は落ち目が大事人は死して名を留む人は善悪の友による人は情け人はパンのみにて生くる者に非ず人は人我は我人は見かけによらぬもの人は見目よりただ心人木石にあらず人増せば水増す人もあろうに人呼んで人我に辛ければ我また人に辛し人を愛し人を利する者は天必ず之に福す人を射んとせばまず馬を射よ人を怨むより身を怨め人を思うは身を思う人を食う人を立てる人を使うは苦を使う人をつけにする人を呪わば穴二つ人を人とも思わない人を見たら泥棒と思え人を見て法を説け人を以て言を廃せず人を玩べば徳を喪い物を玩べば志を喪う人を済すひと【人】アクセント ひと○ /【複】□ひと↓{が}一〘名〙1動物分類学上は、霊長目ヒト科ヒト属の哺乳類。直立二足歩行し、手で道具を使い、大脳はきわめて発達し、複雑な言語をもつ。多様な文化を伝承し、地球上で最も栄えた文明をつくり上げている。現生種は一種だけ。学名はホモ‐サピエンス。人間。人類。2個々の人間。ある特定の個人。「裕福な―」 「大阪の―」 「目上の―」 「―は一代、名は末代」3㋐その事をするのにふさわしい人材。有能な人材。「彼は教育界では得がたい―です」㋑ある仕事・職業などに従事する人材。「―を募集する」 「―が不足している」4成人に達した者。おとな。5人柄。性質。「―が悪い」6世間の人間。「―の目を気にする」 「―に何といわれようと平気だ」7自分と相手以外の人間。他人。「―の悪口をいう」 「三時に―が来る」 「迎えに―を遣る」8話し手が自分を第三者のようにいう語。わたし。「―のことも少しは考えてくれよ」9㋐妻が他者に対して、夫をいう語。「うちの―」㋑意中の相手。恋人。10法律上、権利・義務の帰属主体である地位または資格。権利能力者。自然人と法人とがあり、狭義には自然人だけをさす。11人民。臣下。臣民。「君も―も身を合はせたりといふなるべし」〈古今・仮名序〉12身分。「―もいやしからぬ筋に」〈源・夕顔〉13人里。人気ひとげ。「―に遠くて生おひ出でさせ給ふめれば」〈源・総角〉14従者。家来。供。「某も―を持ってござれども」〈虎明狂・二人大名〉二〘代〙二人称の人代名詞。あなた。「誠に、―は十三、我は十五より見そめ奉り」〈平家・七〉下接句 馬方船頭お乳ちの人・駕籠かごに乗る人担ぐ人そのまた草鞋わらじを作る人・眼中の人・地獄にも知る人・裁ち縫わぬ衣着る人・東西南北の人・十とおで神童十五で才子二十はたち過ぎれば只ただの人・文は人なり・冥土めいどにも知る人・立志伝中の人・我か人か類語 (1)人間・人類・現生人類・原始人・新人・旧人・原人・ジャワ原人・北京原人・直立猿人・猿人・ピテカントロプス・ホモサピエンス・人倫・万物の霊長・考える葦あし・米の虫・人物・人士・仁じん・者もの/(2)方・者・奴/(5)人柄・人物・人間・人となり・人格・器量・度量・器うつわ・人にん・人間性・品性・品格・徳性・徳・人品/(7)他人・他た・他者・余人よじん・人様ひとさま人ひと有ある中なかに人ひと無なし人はたくさんいるが、真に役に立つ人物はなかなかいない。人ひと至いたって賢かしこければ友ともなし《「孔子家語」入官から》あまり賢明であると、他人から敬遠されて孤立してしまう。水清ければ魚うお棲すまず。類語 水清ければ魚棲まず人ひと衆おおければ則すなわち狼おおかみを食くらう《「淮南子えなんじ」説山訓から》人数が多ければ、人を襲う狼をも殺して食ってしまう。多数の力の恐るべきことのたとえ。人ひと衆おおければ天てんに勝かつ《「史記」伍子胥伝から》人が多勢を頼んで勢いに乗っているときは、道理に背いても、一時的には天の理に勝つこともできる。人ひとが好い・い人柄がよい。気立てがよくて、他人の言いなりになりがちである。「―・いのでだまされやすい」類語 お人好し・善玉・善人・好人物・真人間・正直者・人格者・好い子・馬鹿正直・おめでたい人ひとが変かわ・る別人のようになる。性格や人格が変わる。「突然―・ったかのように怒り出す」人ひと必かならず自みずから侮あなどりて然しかる後のちに人ひとこれを侮あなどる《「孟子」離婁上から》自分で自分を尊重せず、軽々しい言動をしたり、修養を怠ったりしていると、必ず人からも侮られるようになる。人ひとが悪わる・い人が困るようなことをわざとする性質である。また、人柄がよくない。類語 人悪い・人悪・さがない・陋劣ろうれつ・狡猾こうかつ・邪よこしま・腹黒い・腹汚い・悪賢い・ずる賢い・小賢しい・ずるい・こすい・こすっからい・あくどい・さかしい・さかしら・老獪・口さがない・悪たれ・悪たれる・意地悪い・意地悪・邪慳・突っ慳貪・けんけん・つんけん・とげとげしい・つんつん・素気無すげない・そっけない・つれない・よそよそしい・にべない・けんもほろろ・冷たい・気がない・ぎすぎす・ぶっきらぼう人ひと古今ここんに通つうぜざるは馬牛ばぎゅうにして襟裾きんきょす《韓愈「符読書城南」から》古今の道理を解さない無学な人は、馬や牛が衣服を着たようなもので、人としての価値がない。人ひとと入いれ物ものは有あり次第しだい人と器物とは、多ければ多いほど便利であるが、たとえ少なくても使い方しだいで用が足りる。人ひとと成な・る1おとなになる。成人する。一人前の人間になる。「親にさんざん苦労をかけた末に―・る」2人心地を取り戻す。気がつく。「やうやういき出でて―・り給へりけれど」〈源・夢浮橋〉人ひとと屏風びょうぶは直すぐには立たたず屏風は折らなければ立たないように、人も道理に縛られず、適当に妥協しないと、世間を渡って行けない。人ひとにして恒つね無なくんば以もって巫医ふいを作なす可べからず《「論語」子路から》人間にとって最も大切な、いついかなる時も変わることのない良心を持たない者は、巫女みこや医者でも救うことができない。人ひとに善言ぜんげんを与あたうるは布帛ふはくよりも煖あたたかなり《「荀子」栄辱から》人をいたわり、ためになる言葉をかけてやることは、着る物を与えるよりもあたたかさを感じさせる。言葉の大切さを言った言葉。人ひとに事つかうるを知しる者ものにして然しかる後のちに以もって人ひとを使つかうべし《「孔子家語」曲礼子夏問から》他人に使われてみて、初めて人を使うことができる。他人に使われた経験のない者は、人を上手に使うことができない。人ひとには添そうて見みよ馬うまには乗のって見みよ親しくつきあってみなければ、その人の本質はわからない。何事も実際に試してみなければ本当のことがわからない。人ひとに因よりて事ことを成なす《「史記」平原君伝から》人の力に頼って事をする。独立心のなさをいう。人ひとの行いく裏うらに道みちあり花はなの山やま相場格言の一。利益を得るためには、他の市場参加者と逆の行動をとったり、注目を集めていないことに注目したりすべきという教訓のたとえ。人ひとの一生いっしょうは重荷おもにを負おうて遠とおき道みちを行ゆくが如ごとし《徳川家康の遺訓から》人生は長く、苦しいことが多いので、辛抱強く努力を重ねて進むべきである。人ひとの噂うわさも七十五日しちじゅうごにち世間のうわさは長く続かず、しばらくすれば忘れられるものである。人ひとの車くるまに乗のる者ものは人ひとの患うれえに載のる《「史記」淮陰侯伝から》他人から恩恵を受けた者は、その人の悩みを引き受けなければならなくなるというたとえ。人ひとの疝気せんきを頭痛ずつうに病やむ「隣の疝気せんきを頭痛ずつうに病やむ」に同じ。人ひとの宝たからを数かぞえる「隣の宝を数える」に同じ。人ひとの花はなは赤あかい他人の物はなんでもよく見えるしうらやましいものであるというたとえ。隣の花は赤い。類語 隣の芝生は青い・隣の糂粏じんだ味噌人ひとのふり見みて我わがふり直なおせ他人の行いの善悪を見て、自分の行いを反省し、改めよ。人ひとの褌ふんどしで相撲すもうを取とる他人の物を利用して自分の役に立てる。類語 付和雷同・矮人わいじんの観場かんじょう・同意・賛同・支持・賛成・雷同・便乗・聴従・適従・追随・追従・驥尾きびに付す・下手に出る・後塵を拝する・尻馬に乗る人ひとの将まさに死しなんとする其その言げんや善よし《「論語」泰伯から》人が死ぬ直前にいう言葉には、利害・かけひきがなく真実がこもっている。人ひとは一代いちだい名なは末代まつだい人の肉体は1一代で滅びるが、その名はよいにつけ悪いにつけ後世まで残る。人ひとは落おち目めが大事だいじ1落ちぶれたときこそ見捨てないで援助し、励ますべきである。2落ちぶれたときこそ真価が問われるので、自重して言動に心を配るべきである。人ひとは死しして名なを留とどむ人は死後にもその偉業によって名を後世に残す。虎は死して皮を残す。人ひとは善悪ぜんあくの友ともによる人は、つきあう友だちしだいでよくも悪くもなる。人ひとは情なさけ人間は他人に対する思いやりが大切である。類語 世の中は相持ち・旅は道連れ世は情け・武士は相身互い・持ちつ持たれつ人ひとはパンのみにて生いくる者ものに非あらず《新約聖書「マタイ伝」第4四章から》人は物質的満足だけを目的として生きるものではない。人ひとは人ひと我われは我われ他人がどうあろうと、また何を言おうと気にせず、自分の信じるところ欲するところに従って物事を行うべきである。人ひとは見みかけによらぬもの人の性質や能力は外見からだけでは判断できないものだということ。人ひとは見目みめよりただ心こころ人は外見の美しさよりも心のよさのほうが大切である。人ひと木石ぼくせきにあらず《白居易「李夫人」から》人は木や石とちがい、みな喜怒哀楽の情を持っている。人ひと増ませば水みず増ます人の数が増えれば、経費もまた増すことのたとえ。人ひともあろうに《よりによって、わざわざ不適当な人を選んでしまったという意》ほかに適当な人もいるだろうに。人ひと呼よんで人々が呼ぶ名は。人々から呼ばれる名は。「―光の魔術師」人ひと我われに辛つらければ我われまた人ひとに辛つらし相手が自分に対してむごくすれば、自分も相手にむごくする。人ひとを愛あいし人ひとを利りする者ものは天てん必かならず之これに福さいわいす《「墨子」法儀から》人を愛し、人のためになるようなことをする者は、天が必ず幸福を与える。人ひとを射いんとせばまず馬うまを射いよ《杜甫「前出塞」から》敵を屈服させ、また人を意に従わせようとするには、周辺から攻め落とすのが早道である。将しょうを射んと欲すればまず馬を射よ。人ひとを怨うらむより身みを怨うらめ《「淮南子えなんじ」繆称訓から》相手の仕打ちをうらむよりも、自分の至らなかった点を反省せよ。人ひとを思おもうは身みを思おもう他人に情けをかければ、やがて報いられて自分のためになる。情けは人のためならず。人ひとを食く・う人を人とも思わない、ずうずうしい態度や言動をする。「何とも―・った話だ」類語 冷遇・薄遇・白眼視・仕打ち・鼻であしらう・高を括る・木で鼻を括る人ひとを立た・てる1人を使者や代理としてさし向ける。人を派遣する。「神社へ―・てて祈願する」2交渉で、相手との間に代理人や仲介者を立ち入らせる。「―・てて縁談を進める」3人を自分より上位に置いて尊重する。また、自分は退いて人の面目を立てる。「―・てて自分は縁の下の力持ちに徹する」人ひとを使つかうは苦くを使つかう人を使えば楽なようであるが、何かと苦労が多いものである。人ひとをつけに◦する人をばかにする。人をだしに使う。「何の、―◦する」〈総生寛・西洋道中膝栗毛〉人ひとを呪のろわば穴あな二ふたつ他人を呪って殺そうとすれば、自分もその報いで殺されることになるので、墓穴が二つ必要になる。人を陥れようとすれば自分にも悪いことが起こるというたとえ。人ひとを人ひととも思おもわ◦ない他人を一人前の人間として扱わない。「―◦ない思い上がった態度」人ひとを見みたら泥棒どろぼうと思おもえ人を軽々しく信用してはいけないということ。人ひとを見みて法ほうを説とけ相手の人柄や能力を見て、それにふさわしい助言をすべきである。人にんを見て法を説け。人ひとを以もって言げんを廃はいせず《「論語」衛霊公から》つまらない人間の言ったことでも、聞くべきところがあればその言葉を無視することはない。人ひとを玩もてあそべば徳とくを喪うしない物ものを玩もてあそべば志こころざしを喪うしなう《「書経」旅獒から》人を侮ってもてあそべば、結局は自分の徳を失うことになり、物をもてあそび、物に執着しすぎると、人間にとっていちばん大切なはずの志まで見失ってしまうことになる。人ひとを済わた・す衆生を済度する。仏の教えにより人を救う。「―・すことも侍らぬに」〈源・東屋〉 |