释义 |
ます〘助動〙[ませ・ましょ|まし|ます|ます|(ますれ)|ませ・まし]動詞、助動詞「れる」 「られる」 「せる」 「させる」の連用形に付く。1丁寧語として、聞き手に対する敬意を表す。「山登りに行って来ました」 「何かお手伝いすることがありますか」 「使いの者を伺わせます」→ませ2謙譲語として、動作の及ぶ相手に対する敬意を表す。「其上馬には子細が御ざる、かたってきかせませう」〈虎明狂・牛馬〉補説 室町時代以降の語で、古くは未然形に「まさ」、終止・連体形に「まする」、命令形に「ませい」が用いられることもある。その成立については、「座ます」 「申す」 「おはす」を起源とする説があるが、「まゐらす→まらする→まるする→まっする→まっす→ます」と変化したものを本流とみる説が有力である。仮定形「ますれ」はほとんど用いられず、代わって「ますなら」が多く使われる。命令形「ませ」 「まし」は、「どうぞお入りくださいませ」 「お早くお召し上がりくださいまし」のように、敬語動詞にしか付かない。「ます」を含んでいる文体を敬体とよび、常体の「だ・である体(調)」に対し、「です」とともに「です・ます体(調)」とよばれる。 |