释义 |
藪から棒藪で馬鍬藪に剛の者藪に馬鍬藪に目藪をつついて蛇を出すやぶ【×藪】アクセント やぶ○ 1草木や竹が生い茂っている所。「―をかきわけて進む」2「藪医者」の略。3「藪睨やぶにらみ」の略。4「藪蕎麦やぶそば」の略。類語 (1)茂み・草むら・竹藪/(2)藪医者・藪井竹庵・たけのこ医者藪やぶから棒ぼうアクセント やぶからぼう○ 《藪の中から突然に棒を出す意から》突然に物事を行うさま。だしぬけ。唐突。「―の話」補説 「藪蛇」との混同で、「藪から蛇」とするのは誤り。類語 ふいと・急・ひょっこり・打ち付け・ぶっつけ・にわか・出し抜け・突然・唐突・短兵急・急遽きゅうきょ・不意・忽然こつぜん・俄然・突如・いきなり・ふと・ふっと・つい・ついつい・ついと・つと・ひょっと・ひょい・はた・思わず・思わず知らず・思いがけず・はしなく・はしなくも・図らず・図らずも・やにわに・時ならず・忽たちまち・卒然・突発的・発作的・反射的・青天の霹靂へきれき・寝耳に水 藪やぶで馬鍬まぐわ「藪に馬鍬」に同じ。藪やぶに剛ごうの者もの《「やぶ」は「野夫」とも。また、「剛の者」は「功こうの者」とも》草深い所にも優れた人物がいるということ。また、軽んじられている者の中にもりっぱな者が交じっているということ。類語 掃き溜めに鶴・鶏群けいぐんの一鶴いっかく・珠玉の瓦礫がれきに在るが如し・紅くれないは園生そのうに植えても隠れなし藪やぶに馬鍬まぐわ《「馬鍬」は、牛馬にひかせる耕耘こううん用の鍬》生い茂った藪では馬鍬を使って耕すことはできないことから、できないことを無理にしようとするたとえ。藪で馬鍬。藪やぶに目め《藪の中にも人の目はありうる、の意から》どこでだれが見ているかわからず、秘密の漏れやすいことのたとえ。壁に耳。類語 こそこそ三里・壁に耳あり・壁に耳あり障子に目あり・後ろの目壁に耳・壁の物言う世・牆かきに耳あり・障子に目あり・闇夜に目あり・天知る地知る我知る子し知る・隠れたるより見あらわるるはなし藪やぶをつついて蛇へびを出だす必要もないことをしたために災いを受けるたとえ。藪蛇。 |