释义 |
や‐ろう〔―らう〕〘連語〙《「やらん」の音変化》体言、活用語の連体形、一部の副詞・助詞などに付く。1推量、または疑問を含んだ推量を表す。…(の)だろう。…(の)だろうか。「上の林に鳥が棲すむ―花が散り候」〈閑吟集〉「わが恋は遂ぎようず―」〈虎明狂・石神〉2(副助詞的に用いて)不確かなこと、あるいは、遠まわしにいう意を表す。…とか。「後小松院―は、力が強うて」〈史記抄・秦始皇本紀〉3(「…やろう…やろう」の形で)どちらとも決めがたい二つ以上の事柄を列挙する意を表す。「多い―、少ない―をば知り候はず」〈平家・五〉補説 「やらん」から「やら」に至る過渡的な形。室町時代には、「やら」と並んで盛んに用いられた。 |