释义 |
ゆうずうねんぶつえんぎえまき【融通念仏縁起絵巻】〔ユウヅウネンブツエンギヱまき〕融通念仏宗の開祖良忍りょうにんの伝記、同宗の功徳などを描いた2二巻本の絵巻物。念仏勧進のため正和3三年(1一3三1一4四)に原本が成立し、以後広く伝写された。南北朝時代に良鎮りょうちんの勧進により制作された「知恩院本」、明徳2二年(1一3三9九1一)制作の木版による「大念仏寺本」、この木版本の図様を踏襲した紙本著色の「清凉寺本」(応永年間の作)などがある。特に清涼寺本は六角寂済じゃくさい、藤原光国、土佐行広、粟田口隆光ら、当時一流の画家たちが制作に参加しており、室町期の大和絵の貴重な作例として国の重要文化財に指定されている。 |