释义 |
朝には紅顔ありて夕べには白骨となる朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり朝に夕べを謀らずあした【▽朝】アクセント あした↓{が} 1夜の明けるころ。あさ。⇔夕べ。「吾を呼び醒ませし―の使は彼なりけるよと」〈蘆花・不如帰〉2次の日の朝。翌朝。「野分のわきの―こそをかしけれ」〈徒然・一九〉類語 朝・明け方・夜明け・曙・未明・明け・暁・黎明・朝明け・残夜・かわたれ時・白白明け・朝ぼらけ・有明・東雲しののめ・払暁・早暁・薄明・夜明け前・朝まだき・鶏鳴・朝方・朝っぱら・早朝・モーニング朝あしたには紅顔こうがんありて夕ゆうべには白骨はっこつとなる《和漢朗詠集・下の「朝に紅顔あって世路に誇れども、暮ゆふべに白骨となって郊原に朽ちぬ」から》この世は無常で、人の生死は予測できないことをいう。朝あしたに道みちを聞きかば夕ゆうべに死しすとも可かなり《「論語」里仁りじんから》朝に人としての大切な道を聞いて悟ることができれば、その晩に死んでも心残りはないという意。朝あしたに夕ゆうべを謀はからず《「春秋左伝」昭公元年から》朝にその日の夕方のことを考えないの意から、先のことを考えない、また、考える余裕がないことをいう。朝に夕べを慮おもんぱからず。 |