释义 |
家給し人足る家高し家に杖つく家広し家貧しくして孝子顕わる家を空ける家を出ず家を外にする家を出るいえ【家】〔いへ〕アクセント いえ↓{が} 1人の住むための建物。すまい。家屋。「―を建てる」2自分の住んでいる建物。うち。自宅。「あすは―にいます」 「友人を―に招く」3夫婦・親子・兄弟など血縁の近いものが生活を共にする小集団。家庭。所帯。「結婚して―を構える」 「―を切り盛りする」 「貧乏な―」4祖先から代々続いてきた血族としてのまとまり。また、その伝統的な名誉や財産など。家名。家督。「―を継ぐ」5㋐家族集団の置かれている社会的地位。家柄。「学者の―に生まれる」㋑特に、よい家柄。「愚かにつたなき人も、―に生まれ、時にあへば」〈徒然・三八〉6民法旧規定における家制度で、戸主の統轄のもとに、戸籍上一家をなしている親族の団体。7妻。「左大臣の―、昔よりよろしからず心聞こゆる人なり」〈宇津保・忠こそ〉8出家に対して、在家。在俗。「―にあり、人に交はるとも」〈徒然・五八〉補説 書名別項。→家類語 (1)(2)うち・家屋・屋舎おくしゃ・住宅・住家じゅうか・住居・家宅・私宅・居宅・自宅・居きょ・宅・住まい・住みか・ねぐら・宿やど・ハウス・家(尊敬)お宅・尊宅・尊堂・高堂・貴宅(謙譲)拙宅・弊宅・陋宅ろうたく・陋居・陋屋ろうおく・寓居ぐうきょ/(3)一家・家庭・所帯・世帯せたい・我が家・家内・スイートホーム・マイホーム・ファミリー・ホーム/(4)家門・一門・一族・血族・家系・家筋いえすじ・氏うじ・血筋・血脈・血統・血・筋目・毛並み家いえ給きゅうし人ひと足たる《「漢書」貢禹伝から》人も家もみな富み栄えて、世の中が繁盛しているさま。家いえ高たか・し家柄がりっぱである。「なほ―・う、人のおぼえ軽からで」〈源・行幸〉家いえに杖つえつく《「礼記」王制から》5五0〇歳をいう。昔、中国では5五0〇歳になると、家の中で杖をつくことを許された。家いえ広ひろ・し一族の人たちが繁栄している。「右大臣阿倍のみむらじは、たから豊かに―・き人にてぞおはしける」〈竹取〉家いえ貧まずしくして孝子こうし顕あらわる1《「明心宝鑑」から》家が貧乏だと子どもの孝行ぶりがはっきりわかる。2逆境に陥ったときにはじめて、それを助けるものが現れる。家いえを空あ・ける家を留守にする。「家族旅行でしばらく―・ける」 「出張で二、三日―・ける」類語 外出・他出・他行たぎょう・お出かけ・お使い・使い・出払う・家を外にする・出かける家いえを出い・ず《「出家」の訓読みから》出家する。「一度ひとたび―・で給ひなば、仮にもこの世をかへりみむとは思しおきてず」〈源・御法〉家いえを外そとに◦する外出しがちである。自分の家にいつかない。「―◦して遊んでばかりいる」類語 外出・他出・他行たぎょう・お出かけ・お使い・使い・出払う・家を空ける・出かける家いえを◦出でる家庭から出る。また、離縁して去る。 |