释义 |
至り深しいたり【至り】アクセント いたり↓{が} 1ある物事が最高の状態に達していること。極み。「感激の―」 「光栄の―」2ある物事の成り行きや結果。「若気の―」3心づかいやはからいが物事に及んでいる度合い。学問・思慮などの深さ。「いみじう―ありける人にて」〈大鏡・伊尹〉4気がきいていること。粋いきでしゃれていること。「見えぬ所に結構を尽くし、―というて珍重がるべし」〈浮・色三味線・一〉5《近世語》他の名詞の上に付いて複合語をつくる。㋐ぜいたくを尽くした、上等な、の意を添える。「杉焼きの―料理が胸につかへて迷惑」〈浮・永代蔵・四〉㋑気のきいた、しゃれた、の意を添える。「この頃の風俗とは、各別世界の―風ふう」〈浮・禁短気・五〉類語 極み・極・究極・極致・極点・終極至いたり深ふか・し1思慮が深い。心づかいが行き届いている。「―・き御心にて、もしかかる事もやと思すなりけり」〈源・野分〉2造詣ぞうけいが深い。「言の葉筆づかひなどは、人より殊になまめかしく、―・う見えたり」〈源・須磨〉3深い趣がある。「(明石ノ浦ハ)何の―・き隈くまはなけれど」〈源・若紫〉 |