释义 |
いっぴょう‐の‐かくさ【一票の格差】〔イツペウ―〕選挙で、一人の議員が当選するために必要な得票数が選挙区によって異なること。そのため、有権者の一票の価値に格差が生じることをいう。→定数不均衡補説 選挙区の有権者数を議員定数で割った「議員一人当たりの有権者数」が最も多い選挙区Aで5五0〇万人、最も少ない選挙区Bで2二0〇万人だった場合、一票の格差は2二.・5五倍で、選挙区Aの有権者が持つ一票の価値は選挙区Bの有権者の半分以下(5五分の2二)となる。こうした格差は、憲法が保障する法の下の平等に反するとして、選挙の無効を求める訴訟が繰り返し提起されている。最高裁判所は、著しい格差(衆院選で3三倍、参院選で6六倍以上など)が生じた場合に、違憲あるいは違憲状態とする判断を示しているが、事情判決の法理により選挙は有効としている。 |