[自下一]❶人(の体)が他の人や物に瞬間的に接触する。ちょっとだけさわる。「彼の手が彼女の肩に触れる」「恐る恐る傷口に触れる」「赤ちゃんのやわらかい頰に触れる」「高圧線に触れて感電する」「暗やみで伸ばした手が柱に触れる」「肩と肩が触れる」使い方「触れる」は意図的な行為にもそうでないものにもいう。類義の「触る」は多く意図的な行為にいう。
❷何かが他の人や物に瞬間的に接触する。「前髪が額に触れてうるさい」「金属が空気に触れて酸化する」❸《「脈が触れる」の形で》脈拍が指先に感じられる。「手首も上膊も脈が触れなくなって…<出典>〈三島由紀夫〉出典>」❹目・耳などに知覚される。「人の目に触れないように行動する」「不快なうわさが耳に触れる」❺ある事柄にかかわる。特に、ある事柄に言い及ぶ。「問題の核心に触れる」「事件の真相に触れる」「過去のことには触れないでおこう」❻法律・規則などに反する。抵触する。「この行為は法律に触れる」❼ある物事や機会に出あう。「事に触れて話を蒸し返す」「折に触れて忠告する」❽ある物事にじかに接する。また、じかに接して影響を受ける。「異文化に触れる」「温かい人柄に触れる」「芸術的な雰囲気に触れる」❾ある物事に接して感動する。「人生の機微に触れて感銘を受ける」「心(の琴線)に触れる話」❿相手の怒りなどを身に受ける。「家元の怒りに触れて出入りを禁じられる」「師の逆鱗[勘気]に触れる」
[他下一]❶手・指などの体の部分を他の物に軽く接触させる。「バラのとげに指を触れる」「展示品には手を触れないでください」「杯に口を触れる」❷広く人々に知らせる。「近所に悪口を触れて歩く」文ふ・る(下二)名触れ
広める/広報アド 言い触らす 御披露目 カミングアウト 喧伝 公告 広告 公表 公布 広報(弘報) 鼓吹 周知 宣伝 宣布 デマ 流す 流れる 発表 発布 パブリシティー PR 披露 広める(弘める) 吹聴 布告 触れ プレスリリース 触れ回る当たる/接する当たる(中たる) 扱う 当てる・充てる・宛てる(中てる) 応接 応対 及ぶ 近接 触る 接客 接触 接する 達する 内接・内切 密接 隣接