[名]❶物事の道理や理屈。筋道。「まるで訳の分からない人だ」❷ことばの意味や物事の内容。「ことばの訳を調べる」❸物事の理由。また、その事情やいきさつ。「納得できるように訳を説明してくれ」「泣いている訳を尋ねる」「これには深い訳がある」「訳もなく泣き出す」「彼の不機嫌 な/の訳を知りたいか」❹《「…わけだ」 「…わけです」などの形で、活用語の連体形を受けて》ある事柄を当然の成り行きとして提示する。また、事実や発言の内容を確認する。「その後二人はすぐに結婚したわけです」「犯人の目的は盗みに見せかけることにあったわけです」「一升も飲めば酔っぱらうわけだ」「〔前置きで〕先週新内閣が発足したわけですが、…」❺《「…わけでは[でも]ない」などの形で、活用語の連体形を受けて》ある事柄を(部分的に)否定して示す。「イタリア語を解するわけじゃないが、オペラが好きだ」「何も私が頼んだわけじゃないんだから…」「全員が反対しているわけではない」「いつも気にしているわけではない」使い方二重否定の形の場合は、部分的に肯定する意を表す。「適任者がいないわけではない」「私にも非がなかったわけではない」
❻《「…わけが[は・も]ない」の形で》それだけの理由・道理がないの意で、その可能性が全くないことをいう。…はずがない。「彼女がそんなこと言うわけがない」❼《「…わけにはいかない」の形で》[いかない②] 「おめおめと引き下がるわけにはいかない」「分け」と同語源。書き方⑴形式的な意味を表す④以降は一般にかな書き。①~③は「訳」と紛れやすいことから、かな書きも多い。⑵古くは「▼訣」とも。 ✦品格✧[いわれ]「非難されるいわれがない」[理]「盛者必衰の理」[根拠]「根拠を示す」[事由]「再審事由に当たらない」[辻褄]「無理筋のつじつま合わせ」[ゆえ]「ゆえなく捕らわれる」[所以]「宗教の宗教たる所以」[理由]「判決理由」[ロジック]「ロジックを組み立てる」
関係/理由根拠 事由 典拠 何故 何故 故 所以 拠って立つ 拠り所(拠) 理由 論拠