[名]❶結婚した男女のうち、女性のほう。[夫]古くは「つま」に「夫」の字をあて、配偶者の男女どちらをもさした。 ❷刺身などのあしらいに添える野菜・海藻など。書き方ふつう仮名書き。
❸主となるものに添えるもの。「話のつまにされる」書き方ふつう仮名書き。
「妻」の敬語表現〔尊敬語〕[奥様] 「奥様によろしくお伝えください」[奥さん] 「佐藤君の奥さんならば一度お会いしたことがあります」[内室]・御内室・御内室様 「あのお方は将軍様の御内室でいらっしゃいます」[令閨]・御令閨・御令閨様 「御令閨には御高配を賜り、誠にありがたく存じます」[令室]・御令室・御令室様 「御令室の御快復を心よりお祈りいたします」[令夫人]・令夫人様 「会長ならびに令夫人の御臨席を賜り、光栄の至りでございます」*「令閨」 「令室」 「令夫人」は、それ自体が尊敬の意を含む語だが、「御~」 「~様」を添えた、より敬度の高い言い方も広く行われる。*「(御)内室(様)」は、古風な言い方。*「お上さん/内儀」は、他人(特に、商人)の妻について、親しみの中に軽い敬意を添えていう語。「お店に見えないようですが、お上さんはお出かけですか」*「御寮人(=町家の若い妻)」に軽い敬意を添えた言い方に、「ごりょう さん/はん」 「ごりょん さん/はん」がある。主に関西で使う。*尊敬語ではないが、他人の妻をいう語として「愛妻(=愛し大切にしている妻)」 「良妻(=よい妻)」や、古風な言い方で、身分の高いことをいって敬意を表す「奥方」などがある。尊敬語として、「賢夫人(=かしこく、しっかりした夫人)」や、夫の姓または姓名にも要職名などにも、さらに妻の名などにも付けて使うことができる「~夫人」がある(田中夫人・田中太郎夫人・大学教授夫人・里子夫人)。これを「婦人」と書くのは誤り。〔謙譲語〕[愚妻] 「愚妻にもお心遣いを賜り、ありがとうございました」[荊妻] 「荊妻ともども伺いたく存じますので、よろしくお願いいたします」*特にへりくだって言う場合以外は、「妻」 「女房」 「家内」などと言う。「家内」より「女房」のほうがよりくだけた感じがある。親しい人に対していう言い方で、古くは「妻」 「細君・妻君」などとも言った。まれに「ワイフ」も聞くが、今は「(うちの)上さん」が一般的であろう。*ふつう、他人に対しては、身内である自分の妻について、「奥様」 「奥さん」などという敬語表現は使わない。「奥さん」は、近年よく耳にするようになった言い方だが、まだ慣用になじまない。「× 日曜は奥さんと買い物に行きました→ ○ 日曜は妻と買い物に行きました」親族/妻愛妻 悪妻 後妻・次妻 お上さん 奥方 奥様 押しかけ女房(押し掛け女房) 嚊・嬶 家内 荊妻 皇妃 後妻 妻 細君(妻君) 新婦 正妻 先妻 内儀 新妻 女房 人妻 夫人 本妻 マダム 良妻 良妻賢母 令閨 令夫人 老妻