[自五]❶うれしさ・おかしさ・楽しさ・照れくささ・軽蔑などの表現として、顔をやわらげたり声を立てたりする。「大声でハハハと笑う」「うれしそうににっこりと笑う」「満足そうににんまりと笑う」「腹の皮がよじれるほど笑う」「鼻で笑う(=せせら笑う)」使い方「笑っている(=のんきに構えている)場合ではない」 「今度だけは笑って(=ことさらに追及せずに・怒らずに)許す」 「笑って(=円満に)別れる」など、「笑って~する」の形では、必ずしも笑顔や笑い声を伴うことなく、物事が深刻な状況にない意を表す。
❷あまりのひどさに笑いがひとりでに出てくる。事のばかばかしさなどを軽蔑・嘲笑していう。「あの気どった物腰、笑ってしまうわ」「これくらいの雪で大騒ぎするなんて笑っちゃうよ」❸花のつぼみが開く。また、果実が熟して皮がさける。「鳥鳴き花笑う」「クリのいがが笑う」❹膝ががくがくする。「膝が笑って歩けない」
[他五]ばかにする。嘲笑する。あざわらう。「一円を笑う者は一円に泣く」「来年のことを言うと鬼が笑う」「目くそ鼻くそを笑う」
書き分け[嗤] はばかにしてわらう意で「鼻先でふんと嗤う」 「政府の愚策を嗤う」などと使うが、一般には[笑] 。 可能笑える名笑い声に出す行為/笑う嘲笑う・嘲う 一笑 薄笑い 笑壺 笑み 笑む 苦笑 哄笑 失笑 忍び笑い 笑殺 せせら笑う 高笑い 嘲笑 泣き笑い 苦笑い 破顔一笑 爆笑 微苦笑 微笑 憫笑 吹き出す・噴き出す 抱腹絶倒(捧腹絶倒) ほくそ笑む 微笑む(頰笑む) 物笑い 冷笑 笑い(嗤い) 笑い転ける 笑いさざめく 笑い飛ばす