[名]❶《「つもりだ」の形で》話し手の持続的な意志・意向などを表す。~(よ)うと思っている。「借りた金は耳をそろえて返すつもりだ」「成功させるためには経費は惜しまないつもりです」「自分では冷静 な/のつもりだ」使い方話し手以外の意志・意向についていうときは下に疑問や推量などを伴う。「結婚式には出るつもりかい?」「彼は是が非でも留学するつもりらしい」
❷《「つもりだった」の形で、多く下に逆接の語を伴って》その意志があったにもかかわらず、思い通りに事が運ばなかったことを示唆する。「謝罪するつもりだったのに、怒らせてしまった」「私と志乃は、そんな晴れがましい旅行はせぬつもりだったが、母がぜひいってこいというのである<出典>〈三浦哲郎〉出典>」❸《「…たつもりだ」 「…のつもりだ」などの形で》現実とは異なる仮定を表す。また、自分勝手な判断や思い込みを表す。「死んだつもりで頑張る」「抜かりなくやったつもりだったが失敗した」「分かっているつもりだったのに…」「友達のつもりだか何だか知らないが妙になれなれしい」❹《「つもりがある」 「つもりがない」の形で》行為者の意志・意向などの有無をいう。「もうお会いするつもりはありません」「容疑者は最初から殺害するつもりなどなかったのだ」❺あらかじめ見はからって計算すること。見積もり。「つもりがはずれる」❻《「おつもり」の形で》酒宴で、その酌で終わりにすること。「これでおつもりにしよう」書き方①~④は「〈心算〉」とも当ててきたが、今はかな書きが一般的。