[連語]「だろう」の丁寧語。❶推量を丁寧に表す。「今晩は雪でしょう」「きっと帰って来るでしょう」❷やわらかく丁寧に断定する意を表す。「これがいいでしょう」❸《「でしょうか」の形で》疑問・疑念など案ずる気持ちを丁寧にやわらかく表す。「間に合うでしょうか」「お元気でお過ごしでしょうか」使い方断定的でなく、推量の言い方をしている分、「間に合いますか」 「お過ごしですか」よりもやわらかな感じになる。
❹《「…たでしょうか」の形で》不確かな記憶を頼りに事実関係を丁寧に伝える。「あれは七歳のころだったでしょうか」使い方「昨日あなたは家にいらっしゃったでしょうか」のように、過去の事態を問い合わせるのに③の用法を用いる例が見られるが、違和感を持つ人もいる。また、「いらっしゃいましたでしょうか」のように、丁寧に言うために「…ましたでしょうか」を用いる例が見られるが、過剰だと感じる人もいる。どちらも「いらっしゃいましたか」で十分。
❺《「…ではないでしょうか」の形で》①より確信の弱い推量を表す。「間に合わないのではないでしょうか」❻《上昇調のイントネーションを伴って》相手が同意することを期待しながら丁寧に確認する意を表す。「そこは寒いでしょう?」「お金がいるんでしょう?」❼《疑問や感動を表す語を伴って》反語や感動を表す。「だれが信じてくれるでしょうか」「何と魅惑的な人でしょう」❽《「…でしょうに」の形で》相手の手間を思いやる気持ちを丁寧に表す。さぞ…と思いますが。「遠かったでしょうに、歩いて来たんですか」
使い方⑴体言・体言相当の語、形容動詞・形容動詞型活用の助動詞の語幹、その他の活用語の終止形に付く。一語化が進み、丁寧の意の断定を表す「です」とは意味も接続も異なることから、独立した助動詞とする意見もある。⑵![[参照]](Images/mingjing/gaiji/参照.svg)
[ます[使い方]⑵]