[自上一]❶液体・気体・味・においなどが物に移りついて、吸い取られるようにして中へ入ってゆく。浸透する。「雨がレインコートに染みる」「煮物に味が染みる」❷細いすきまや薄い膜などを通して、液体が表面ににじみ出てくる。「薬が包帯を通して染みてきた」❸痛いほどの刺激(感動)が突き抜けるように体(心)に入ってくる。「冷水が歯に染みる」「煙が目に染みる」「寒さが身に染みる」「苦労が骨身に染みる」「海の青さが目に染みる(=視覚に強く印象づけられる)」「師の教えが心に染みる」❹悪い影響を受けて、その傾向をもつようになる。そまる。「悪[悪風]に染みる」
書き分け「▼沁みる」 「▽泌みる」 「▼滲みる」 「▽浸みる」とも。[沁] は深く心に感じる、刺激が体にこたえる意から③で好まれ、[泌] はすき間から液体がしみ出る意から②で好まれる。[滲] [浸] は液体がしみ込む、にじみ出るの意で「雨水が土に滲[浸]みる」などと使うが、今はすべて[染] が一般的。[染] は本来は、色がしみこむ意。 文し・む(上二)名染み快い心の状態/感動打つ・撃つ・討つ 唸る・呻る 詠嘆(詠歎) エモーション 感慨 感激 感心 感動 感奮 感無量 感銘(肝銘) 震える