[形]❶(視覚的にとらえて)物体が空間を占める量が多い。面積・体積・寸法などが大である。「彼は体が大きい」「隣家の敷地は大きい(=広い)」「この服は私には(サイズが)大きい」「字を大きく書く」「夕日は大きく見える」❷音の量が多い。「電話の声が大きい」「テレビの音を大きくする」❸年が上である。「大きい方の兄さん(=長兄)にしかられた」「若く見えるが伯母には大きい子供がいる」使い方「大きくなる」の形で、子供が成長して大人になる意にも。「大きくなったら野球選手になりたい」
❹(数量的にとらえて)物事の規模や程度がはなはだしいさま。大である。「5は3より数が大きい(=多い)」「この会社は規模が大きい」「金額が大きくて(=高くて)買えない」「貧富の差が大きい」「速度が大きい(=速い)」「角度が大きい(=広い)」❺(数量を感覚的にとらえて)その程度・可能性・傾向などがはなはだしいさま。特に、問題が軽視できないさま。「苦労が大きければ成功の喜びも大きい」「山好きになったのは兄の影響が大きい(=強い)」「この病気は再発する可能性が大きい(=高い)」「放置すると騒ぎが大きくなる」❻度量や包容力がある。「肝っ玉が大きい」「酒を飲むと気が大きくなる」「人物が大きい」❼分をわきまえずに偉そうにするさま。「態度が大きい」![[参考]](Images/mingjing/gaiji/参考2.svg)
![[対義語]](Images/mingjing/gaiji/対義語.svg)
[小さい]使い方⑴俗語的な語に「で(っ)かい」がある。⑵「大きな」は連体用法しかなく、「大きい/大きな 木[人・家・会社・町…]」など、具象名詞の形容では入れ替えが自由にきく。抽象度の高い「大きな事件が起こる」 「大きな問題を抱える」 「大きな成功を収める」 「大きな感銘を受ける」では「大きな」が優勢。「小さい/小さな」の場合もほぼこれに同じ。慣用句的な「大きな態度[顔]をする」では、「大きな」のほうが圧倒的に優勢。「大きなお世話だ」のように「大きい」とは言えないものもある。「失敗の公算の 大きい/大きな 企画」のように述語としても働く場合は、「大きい」のほうが標準的。派生–さ重い/重度一大 重い 過重 クリティカル 重大 重度 深刻 由由しい物事の性質/大きい極大 巨大 最大 壮大 大 大規模 大大的 長大 超弩級 特大 マックス 無限大 雄大