[連語]❶《多く上に不定の意を表す語を伴って》不確かではっきりと断定できない意を表す。「どこからともなく現れる」「いつ果てるともなく続く」「倒産のうわさが冗談ともなくささやかれる」❷《動詞の連体形を受けて》その動作・作用がとりたてていうほどではない意を表す。「代助は何をするともなくその間に曲んでいた<出典>〈漱石〉出典>」使い方人の動作の場合は、多く、特にそう意図したわけではなくの意を表す。
❸《不定の意を表す語に付いて》不定だが相当の数量に上る意を表す。…となく。「幾度ともなく繰り返す」❹《「…からともなく…からともなく」の形で》…からも…からも。どこからも。「天からともなく地からともなく湧き起こる大叫喚<出典>〈有島武郎〉出典>」