释义 |
A 文頭に使われるものB 文と文の間で接続詞などの一部として使われるもの[使い方][使い方]C 文末に使われるものD 文中の文節末に使われるものE 体言の前に使われるもの[使い方][使い方]F 「の」の前に使われるものG 接尾語「さ」や助動詞「そうだ」の前に使われるもの「な」「の」の基本的な違い「な」「の」の使い分け変な「な」の付け方後ろに来る語と「な」「の」の関係 な (いろいろな「な」の用法)❶注意を引きつける感動詞。[な(感動詞)]「な、もう許してくれよ」B | 文と文の間で接続詞などの一部として使われるもの |
❷接続詞「なので」の一部。[なので]「昨日は休みです。なので、仕事の準備はしてません」近年の言い方。 ❸「そんな」を略したもの。[そんな]「なの、知るもんか」「なわけ、ないだろ」くだけた言い方。「(ん)なの」 「(ん)なこと」 「(ん)なわけ」などの形で使う。 ❹「それなら(ば)」を略した「なら」の一部。[なら(接続詞)]「なら、仕方ないか」❺詠嘆・自問・質問・詰問などを表す終助詞。[な(終助詞)②~⑤]「きれいだな」「今日は晴れるな」「帰っていいかな」「よくもやったな」❻禁止を表す終助詞。[な(終助詞)⑥]「決して見るな」「絶対に油断するな」「情報に踊らされるな」❼ぞんざいな命令を表す終助詞。「なさい」の略。[な(終助詞)⑦]「ちょっと来な」「もうやめな」❽形容動詞の活用語尾。連体形で文を終わらせ、感動を表す。「まあ、なんときれいな」「そんなご無体な」D | 文中の文節末に使われるもの |
❾念押しの終助詞。[な(終助詞)①]「おれはな、今度な、見合いをするんだよ」❿形容動詞や形容動詞型活用の助動詞の連体形の活用語尾。「きれいな花」「安易な方法」「彼も来るような話だったけど」⓫形容動詞の語幹や連体詞の一部。「そんなこと」「大きな人」活用語尾とは見なされない。使い方⑩が「きれいだ」 「安易だ」など、「な」を「だ」にして言い切りの形になるのに対し、⑪は「そんだ」 「大きだ」のようには言えない。「そんな」 「あんな」などは、「そんなだ」 「そんなに」のように活用する形容動詞で、「同じだ」と同様に連体修飾には語幹をそのまま使う特殊な活用をする。 ⓬名詞や副詞の後ろに使われるもの。「…の」や「…である」を用いるところを「…な」で言うもの。「△ 問題な日本語(○ 問題の/問題である 日本語)」「△ 突然な訪問(○ 突然の訪問)」「拠出金が最大なことが判明した(最大であることが)」本来は使われなかったものが徐々に増えている。[コラム「変な『な』の付け方」] ⓭連語「ってな」の一部。この「な」は「ような」の略。というような。[ってな]「おれは知らんってな態度は許せない」⓮形容動詞・形容動詞型活用の助動詞、助動詞「だ」の連体形。「健康なのは良いことだ」「涙が出てきそうなの」「それでも医者なのか」G | 接尾語「さ」や助動詞「そうだ」の前に使われるもの |
⓯形容詞の語幹の一部、助動詞「ない」の語幹。[そうだ]・[無い(形容詞)]・[ない(助動詞)]「少なそうだ」「重くなさそうだ」「分からなそうだ」「な」 「の」の基本的な違い1〈状態・感情〉を表すものには「な」が付き、〈もの・こと〉を表すものには「の」が付く。2「の」には、「である」の意味で、〈状態・感情〉を表すものに付く場合がある。(したがって、「正式な会員/正式の会員」など、両方の言い方が存在する)。3「…な○○」 「…の○○」の、「…」の部分を〈もの・こと〉と見るときは「…の」が使われる。「自然な変化」は変化が自然に行われる意を表すが、「自然の変化」はこの意味のほかに、自然自体が変化する意を表すこともある。「な」 「の」の使い分け「な」 「の」の使い分けには揺れがあるが、次のような使い分けが標準になる。「優秀な人」のように、主に「な」が付く明らか・曖昧・鋭敏・カラフル・奇麗・クール・軽快・こまやか・盛ん・斬新・静か・単純・派手・卑劣・ほがらか・まじめ・優秀・ロマンチック・~的(機械的)「独身の人」のように、主に「の」が付く厚手・永遠・覚悟・各種・金色・偶然・高齢・最高・初期・瞬間・常識・都会・デパート・独身・特定・日本・晴れ・普通・本心・緑・~性(植物性)・~制(旧制)「正式の会員/正式な会員」のように、「の」 「な」のどちらも付くありがち・安心・いろいろ・おざなり・格別・過度・肝心・黄色・共通・金ぴか・互角・小柄・最適・さまざま・自然・種々・上等・正式・底抜け・手近・得意・特別・ハイレベル・反対・ビジネスライク・非常識・非凡・不特定・マイペース・真っ白・ミクロ・優勢*「~的」には、古くは「の」が付いたが、現在では「な」の方が優勢。[的]*「不~」 「非~」など否定の派生語は、「合法/非合法」 「健康/不健康」 「適当/不適当」 「完全/不完全」のように、元の語・派生語ともに「な」が付くものもある。しかし、「特定/不特定」 「統一/不統一」 「景気/不景気」 「常識/非常識」など派生語の方にしか「な」が付かないものが多い。*「最~」は、「最大・最小・最速・最高・最重量・最大限・最新」など「の」が付くのが標準的。ただし、「最適」には「の」 「な」のどちらも付く。*「高齢・年配・未成年」など年齢に関する語や、「早期・初期」 「瞬間・長期間」など時間を表す語には、「の」が付くのが標準的。*色彩は、「~色(金色・桃色・朱色・ねずみ色)」 「紫・緑・漆黒・紺碧・深紅」など、「の」が付くのが優勢。ただし、「純白」 「真っ~(白・黒・赤・青)」 「黄色」および俗語の「真っ黄色」などには「の」 「な」のどちらも付く。*「いろいろ」 「さまざま」 「種々」には「な」 「の」ともに付くが、「いろいろ」 「さまざま」には「な」が付き、「種々」には「の」が付くことが多い。*擬態語は、状態を表すものなので、「な」 「の」ともに付くことができる。ただし、古くは「の」が付くことが一般的で、「すべすべな肌」 「ぱさぱさなリンゴ」など、「な」を付けるとやや俗な印象を与えるものも少なくない。*外来語は、原語が形容詞であるものには「な」が付くことが多い。日本語への入り方によっては「の」も付く。変な「な」の付け方〈もの・こと〉を表す語に「な」を付ける〔×〕…科学なイベント・学生な考え・日本な人〈もの・こと〉だけでなく〈状態・感情〉も表す語に「な」を付ける(「の」のほうが標準的)〔×または△〕…異例な試み・いつも薄着な人・大人な女になりたい・顔見知りな社員・片思いな関係・酒好きで辛党な私・感激な旨さ・個別な判断・最高な瞬間・賛成な人・至福なひととき・重症な患者・旬な野菜・傷心な日々・絶対な自信・左右対称な図形・長身な人・直接な原因・低額な商品・部長と同格なポスト・ドキドキな毎日・日本式なやり方・悲運な死を遂げる・問題な日本語・洋風な建物後ろに来る語と「な」 「の」の関係主に「な」を受けるものだけだ…「単に年が一つ下なだけだ」だけに…「相手が子供なだけに対応が難しい」ので…「まだ子供なので理解できない」のに…「小学生なのによくやったなあ」ものか(終助詞)…「彼が犯人なものか」もので…「まだ学生なもので」*原因・理由を表す場合は、「…な」が使われやすい。名詞に付く「な」は助動詞「だ」の連体形。主に「の」を受けるもの至り…「若気の至りだ」 「何とも迷惑の至りだ」限り…「光栄の限りだ」「限り」が極限の意味でない場合は、「な」も受ける。[限り]極み…「贅沢の極みだ」*極限や傾向を表す場合は、「…の」が使われやすい。意味や用法によって使いわけたり、「な」 「の」の両方を受けたりするものあまり・上・くせに・せい・ため・つもり・はず・ようだ・わけ・わり…「至って健康なため薬とは縁がない/健康のために運動する」 「不安なあまり/不安のあまり 眠れない」[あまり]・[上]・[くせに]・[せい]・[ため]・[つもり]・[はず]・[ようだ]・[わけ]・[わり] |