[自五]❶全体のうちの一部がなくならないで、そのままある。「おひつに飯が少し残った」「財布にはお金が残っていない」「今日の分の仕事がまだ残っている」「日陰の所だけ雪が残っている」❷当人が去ったあとも、そのままあり続ける。残される。「部屋には荷物が残った」❸他の者や当人が去ったあとも、その場所や組織などにそのまま居続ける。「会社に残って仕事を続ける」「大学に残って研究を続ける」「決勝トーナメントに残る」「郷里には母が残った」❹失われないで、もとの状態のままあり続ける。「この地方には豊かな自然が残っている」「この町には古い風習が残る」「顔に少年時の面影が残る」「足に火傷の跡が残る」❺結果として生じたことが、そのままの状態でとどまる。特に、記録にとどめられて後世に伝わる。「感情的なしこりが残る」「亡父のことばが耳に残っている」「彼のことは鮮明に記憶に残っている」「悔いが残る」「球史に残る快投」「後の世まで残る名曲」❻決められた期間や距離の一部が余る。「持ち時間が一〇分残る」「ゴールまであと一周残る」❼相撲で、相手の攻めをこらえて勝負を先に持ち越す。「土俵際で残る」書き分け[遺] は「財産[業績・面影・未完の原稿]が遺る」などと好まれるが、一般には[残] を使う。 可能残れる名残り余る/残る余り 余る(剰る) 書き残す 消え残る 残存 残部 残余 残留 残量 取り残す 名残 残す(遺す) 残り 焼け残る余る/余り余り 余る(剰る) 浮く お零れ 過剰 月余 剰員 剰余 余 余計 余剰 余分